1月14日

もう、1月も半ばになったのか

去年までは、正月飾りを焼いていたなあと思いながら、暦を見た。

 

床の間の掛け軸も普段用に変え、飾りも仕舞わなければならない。

さて。今度はどの軸にするか

父は年老いてからは、軸の掛け替えをしなかったらしく、長い間陽の目を見なかった軸があるようだ。そういう軸を掛けてあげたいと思う。今の季節に合うものがあるかどうか・・・。しばらく放っておかれた軸をうまく広げることが出来るかどうか分からないが・・・

 

・・・・・・・・

 

アメリカ黒人の歴史』進まない。

世界システム論講義』進まない。

・・・読むのが進まないというより、気が進まないのであろう。

理由は分からない。寒さで疲れているのかも知れない。

 

『中国中世史研究』(東海大学出版会)を読み始めた。これは、出家する前、20代の頃に買った本である。おそらくは、ぱらぱら捲った程度で、読んではいない。・・・

・・・

読むのは、今回、初めてだと思う。

第一章 古代の克服 の中の、後漢末地方豪族の動向 というところを読んだだけだが、なかなか面白そうである。最後まで読めそうな予感。・・・しかし、次の 後漢における知識人の地方差と自律性 を読み始めて・・・ちょっと、ボクの手には余る、と、気づいた。読めるかどうか・・・

 

昔読もうとしていた本とか、読んだ本とか、大半は手放してしまったのだが、手元に残っている本を、もう一度読んでみようか、と思うことがある。

まあ、この『中国中世史研究』もそうであるが他にも。

おそらくは残されている時間では読み切れないほどの本がある・・・今の、じっくり構えることが難しいような心持では、どれも歯が立たないかもしれない。

 

 

 

 

 

 

読書の事 他

『砂糖の世界史』読み終わり、

アメリカ黒人の歴史』(岩波新書)を読み始めた。

この本は、随分前に読み始めて、3分の1ぐらい読み進んだところで放置してあったものである。なぜ最後まで読まなかったのかは分からない。(たぶん他の本に興味が移ってしまって、そういうことになったのではないかと。実際、今現在『脳の風景』はストップしている、近いうちに続けるかどうかまだ分からない)

今回は、この前ストップしたところの続きではなく、最初から読み始めた。

数年前、アメリカでコロンブス銅像が引き倒されたというニュースが流れたが、そういうことを思い出しながら、読み始めた。

 

・・・・・・

 

昨日、カメラを持って近くの公園に出かけた。数枚写真を撮ったが、そのうちの3枚ほどを。曇り空、午後3時ごろ

f:id:mumumyoyaku:20220111174956j:plain

f:id:mumumyoyaku:20220111175054j:plain

f:id:mumumyoyaku:20220111175200j:plain

 

『砂糖の世界史』

岩波ジュニア新書 著者 川北稔

 

世界システム論講義』と同時進行で読み始めた。

高校生の副読本として書かれているようだが、しっかりした本であると思う。

最初にこの本を読めば、(文章が平易だから)軽く流してしまったかもしれないが、最初に『資本主義と奴隷制』を読んでいるので、書かれていないこととか、いろんなことがよく理解できる。

 

・・・・・

 

こちらはずいぶん寒い。毎日氷点下5℃・・・鳥取では年に一回あるかどうかという温度です。・・・幸い10時ごろには暖かくなるが・・・。

家の中にばかり居るので運動不足です。(なにしろ風が冷たい。心臓に悪いような気がして)

 

 

『世界システム論講義』

副題 ヨーロッパと近代世界

ちくま学芸文庫 著者 川北稔

 

読み始めたばかりである。平易な文章で読みやすい。

なんとなく、梅棹忠夫さんを思い出した。

 

最初に、第9章 奴隷貿易の展開 を読んで、今は最初に戻って、初めから読みだした。目次を見ていて、ウィリアムズ・テーゼという言葉があったので、そこから読み始めたのである。

 

エリック・ウィリアムズには世界システムという考えはあったかどうか分からないが、明らかに、イギリスの中には奴隷制を打ち破る理由はない、それは資本主義の展開の中にあり、資本主義は一国の内部に留まることではない、というような考えがあり、資本主義は、奴隷貿易で資本を蓄積したことから開花し、産業革命をへて、やがて奴隷制を打破する方向へ展開した、と見ている。だから、世界システムという考えに発展していく途中だったのかもしれない。

 

世界システムという言葉から、プレートテクトニクスを連想してしまった。

戦後は、生態史観と言い、世界システムと言い、プレートテクトニクスといい、かなり鳥瞰的な考え方が流行したのかも知れない。・・・

確かに、世界大戦ののち、世界が狭くなっていることに、誰もが気づいたのかも。

 

・・・・・

 

昨日昼過ぎから雪になり、今朝どうやら5㎝ぐらい積もっている。

かなり寒い。

 

 

 

 

『資本主義と奴隷制』読み終わりました。

全体を総括する言葉としては、文庫本の裏表紙に書かれている言葉がよく纏まっていると思います。

【なぜイギリスは世界ではじめての工業化を成し遂げ、ヴィクトリア時代の繁栄を謳歌しえたのか。この歴史学の大問題について、20世紀半ばまでは、イギリス人、とくにピューリタンの勤勉と禁欲と合理主義の精神がそれを可能にしたのだとする見方が支配的だった。これに敢然と異を唱えたのが、本書『資本主義と奴隷制』である。今まで誰も注目しなかったカリブ海域史研究に取り組んだウイリアムズは、奴隷貿易奴隷制プランテーションによって蓄積された資本こそが、産業革命をもたらしたことを突き止める。歴史学の常識をくつがえした金字塔的名著】

 

内容については、「序文」がまとまっている。

 

しかし、それで何が分かるのだろうか???

 

全文を読まないと分からないことだらけであろう。(ボクなどは読んでもよく分からないことばかりだが)

・・・読んだ後に、確かにそうだ、とは言えるが、読む前には、ほとんど役に立たないような気がする。

 

・・・読後の感想を、一言でいうと

「読んでよかった」

資本主義と搾取は相性がいい。だから今でも形を変えて、さまざまなブラックな面が問題にされるのだろうなあ

 

 

『資本主義と奴隷制』

第11章 〈聖人〉と奴隷制 p292 の書き出しは

【論述をすすめるにあたり、奴隷制の非人間性ならびに奴隷制を打ち倒した人道主義の問題は、故意にこれを軽視してきた。】とある。

 

確かに、ここまで、功利的な側面、経済的理由や政治的思惑ばかりが問題とされてきた嫌いがある。しかし、大体は、ことの推移はそういうことなのだろうと思っていたので、違和感は無かったのである。

言論は、利用価値がない限り、利用されないだろうし、大きな力を発揮することもないだろうから。

 

・・・・・

 

この第11章にはどういうことが書かれているのか? 楽しみである。

 

・・・・・・

 

ここ2,3日、カメラを弄っていた。父親が、どうやら小鳥を撮るために買ったカメラらしい。去年暮れ、遺品整理をしていて出てきたものである。

カメラとレンズと三脚。

相当古いが、デジタルカメラだから、使えるなら使ってみようという気になった。

望遠レンズらしい長いものにはカビが湧いてしまっていて駄目だが、28から90ミリまでのズームレンズと90から300までの望遠レンズは生きている。

 

本体もまだ使えそうなので、電池とか充電器とかを購入した。駄目もとである。

 

ボクにはとくに撮りたいものが有るわけではないが・・・。

 

・・・・メモリーカードに残っていた写真を二枚(どこかの動物園で写したようだ)と、自分の撮った写真を一枚。

 

f:id:mumumyoyaku:20220105101507j:plain

f:id:mumumyoyaku:20220105101602j:plain

f:id:mumumyoyaku:20220105101651j:plain

部屋から300ミリで三脚なしで撮った。手ブレがどのぐらいあるか知りたいと思い。


300ミリだと、やはり三脚を使わないと難しいかもしれない。・・・いままで携帯で撮るのも面倒だったのだから、たぶん直ぐに飽きてしまうだろうが・・・。

鳥取に住んでいた時には、写真を撮るところが一杯あったが、此処ではどうなのだろうか。

これだけ人が居るところでは・・・・・・カメラを提げ三脚を持って怪しまれないところは、やはり鉄道とか池の周りだろうか・・・今、近くの池には沢山の白鳥が来ているが・・・

 

 

 

明けましておめでとうございます。

冬夜長し

7時頃には眠くなってしまう。2時ごろには目が覚めてしまう。

一人暮らしの時には、エアコンをつけて読書することが多かったが

今は居候なので、4時まではエアコンを我慢している。

毎日2時間、ときによるともう少し。

読書するにしても、布団から手を出すと寒いし・・・

寝床の中で目を覚まし、じっとしている。

目をつぶると、いろいろの思いが去来するが、ほとんど記憶には残らない

目を開けていると、いろいろ考えが浮かぶ。

今は、AI関連の本を読んだばかりなので、これから数十年先の未来を想像する。

AIにアシモフロボット三原則以上の、原則を教えることが出来れば、或いは明るい未来も有り得るだろう。しかし、あくまで人間が主導するので、そうでない、あぶないAIも誕生するに違いない、それは阻止できないのではないだろうか。

ボクの場合は、想像の中でも、どうしても、あかるい未来というわけにはいかないようだ。

また。「資本主義と奴隷制」を読んでいるので、これに関連しても、あれこれ考える。

功利的な考えで、既得権益にこだわるあまり、どんどん深みにはまり、墓穴を掘る。アメリカの、イギリスからの独立には、そんなところが見受けられる。また、その破綻から、奴隷解放が具体化してくるのかも知れない。

プランテーション農業で過酷な労働に黒人が投入されるようになったのは、どうやら最初は白人や地元の人が使われたのだが、逃げてしまった場合、それを連れ戻すのが難しい、しかし黒人の場合、逃げても直ぐに発見されてしまうので、かれらも従順になるしかない。という理由らしい。しかし、従順であるのをいいことに、どんどん彼らを使うことがエスカレートし、人権はく奪まで進む。

 

・・・・

大航海時代に入り、植民地経営が始まり、富がヨーロッパに流れ込むことになると、さまざまな産業が活発化してくる。その中で、事態はどういう風に推移していったのか、ということを、イギリス・アメリカ大陸・西インド諸島・アフリカなどの動きの中に見ている。

 

この本の序文の最初に、次のように書かれてある

【本研究は、イギリスを範例とする初期資本主義と黒人奴隷貿易、黒人奴隷制および17・18両世紀における植民地貿易一般との関係を、歴史的パースペクティブのうちに位置づけようとする試みである】

 

・・・・・・・

 

ボクは、冬夜が長いことを嘆いているのではない。寝床の中で、目を覚まし、眠れないままに、あれこれ思うことも、一つの姿だと思っている。3月ごろになれば、起き出してしまうだろうが、今は、じっとしている。

時に、足先が冷たくなったりする、そういう時には、老夫婦が、冬までに暖房用の薪をあつめることが出来ないで、寒さに凍えて冷たくなっていたことなどを思い出したりするが・・・

ボクの場合は、足に靴下をはけば解決してしまう。

 

頭の思いと自分の位置には大きな隔たりがあるのだが・・・

 

・・・・・

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。合掌