『世界の「宗教と戦争」講座』 など

井沢元彦著 徳間文庫

 

この本は、2011年出版ということになっているが、かなり前、中東で紛争が多発していたころ(1991年に湾岸戦争だからその少し前の頃か?)、本屋で見た覚えがあるので、単行本はそのころ書かれたのだろうと思う。

 

第一章 和の世界

第二章 ユダヤ教の世界

第三章 キリスト教の世界 (いまここ)

 

この第二章のところに、「ホロコースト」のことが書かれてあるが、ここの記述は簡潔で分かりやすい。内容も適切だと思います。

第一章の、「和」についても、教えられることが少なくない。

 

いままでこの著者の本は手に取ったことがなかったのです(ボクは脚注がついているような本を好んでいた)が、最後まで読もうと思っています。

 

 

『月下のサクラ』柚月裕子  徳間書店

 

これはこの前読んだ『朽ちないサクラ』の続編というか、最初からこの本を書きたかったので、「朽ちない」はそのプロローグのようなものだったのかもしれません。

 

この本を読んでいて、もうほとんど忘れてしまったのですが、韓国映画の「監視者」という題だったか、あの記憶力抜群の女主人公を思い出しました。

人物設定が似ているというか、似すぎているような・・・。

 

読み物としては面白い・・・半日で読んでしまいましたから。

 

まだ文庫本にはなっていないようです

『日本語のしゃれ』

まもなく最後まで読んだことになりますが、あまりに時間がかかったので、最初のほうから読み返す必要があります。

落語をやっている人などには分かりやすい本なのでしょうが、ボクにはとても難しい。頭の体操になるような・・・

この本を書いた鈴木さんの真似はとてもできない。「藤岡屋」でもそう思いましたが、あらためて、讃嘆。脱帽。

 

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知識なんて、酒粕のようなものだ、という考え方もあると思いますが、

自分では、動けば他人のお荷物になるのではないかと心配するようになってからは

読書はほとんど唯一の楽しみ、仕事です。

有難いですね。ボクのようなものにも分かるように書かれてあることが。

 

 

 

『日本人とは何か』 (17日に少し追加)

下巻第17節 キリシタン思想の影響 まで進みました。

 

上下二巻本を手に入れて正解でした。また読む元気が出てきました。

 

此処には「不干斎ハビヤン」(1565~1621)という日本人の事が書かれてある。

彼は禅僧として教育を受け、やがてイエスズ会に入り、その後棄教した。

 

たしか、この部分はもうかなり以前、まだ山本七平さんが健在であった頃、何かの雑誌で読んだことがある。それで、本になったら読みたいと思っていたのだが・・・ボクの関心が逸れて行ってしまったのでした。

ハビヤンには当時かなり注目しましたので、そうとう年月を経た今も、まだおぼろげに覚えています。

 

この前の第16節「鎖国」は果たしてあったのか も面白かったですが、ここも面白い。

 

「日本人」を考える時に、このハビヤンという当時の知識人は注目です

 

(ハビヤンは明治時代初期まで、有名人だったようです。

明治までの有名人で忘れられてしまった人は結構いるようですね。・・・戦前まで有名で、戦後消された人もかなりいる・・・。文化でも、似たようなことが起こっているのでしょう)

 

 

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曇り空です。気温は高い。草木はずいぶん芽を出してきました。

近くに山がないので、色の移り変わりは分かりませんが、日が長くなり、太陽の位置も高くなってきているように思います。

明日あたり、近くの池に白鳥を見に出かけようかと考えています。

 

☆ 同音異義語ということでは、キリシタンが、切支丹或いは吉利支丹あるいは鬼利支丹などと。その時々の文脈の中で使われていたようだ。無色透明で使いたいときは、カタカナでしょうか

 

 

『朽ちないサクラ』

柚月裕子作 徳間文庫

 

この間頃、望月諒子の作品を読んだ。彼女より評価の高い柚月裕子の作品を読んでみようと思い、さっそく読んでみた。

 

好みの問題もあると思うが、ボクは望月さんの作品のほうが、肩は凝るけれども、好きである。

 

この作品は、肩はこらない。いまひとつ、つくりもの感が抜けないで、途中でやめようと何度か思ったが、最後まで読みました。

・・・此方のほうが、伝統的な探偵小説なのだろうなあと感じますが・・・。

 

続編があるようなので、読もうかと思っています。

この作品の中では、ほとんど淡水画のような主人公だったのですが、この主人公が次作ではどのように成長してゆくのか。

 

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読書のこと

『江戸巷談 藤岡屋ばなし』読み終わりました。

(実は感想を記した文を作成してブログを書いたのでしたが、手違いで消去してしまいました。またやり直す元気がないので・・・ごめんなさい。)

 

同じ著者の『日本語のしゃれ』(講談社学術文庫

ずいぶん古い本です(昭和54年)が、まだ最後まで読んだことがないので

今回は最後まで読もうと思っています。同音異義語の多い日本語ならではの

特徴を生かした日本語の技術にまつわる話題満載。

 

『日本人とは何か』上下二冊になっているPHP研究所版を買いました。

ちょう下巻にあたるところに差し掛かったところでした。

 

 

蠟梅の写真を撮りました。

咲き始めたばかりで、これからです。

暖かい日が続きます

嬉しいです。

 

『両大戦間の世界』

ウクライナとロシアの間に、何故フランスが首を突っ込んでくるのか、よくわかりませんでしたが、長い付き合いがあるのですね。

『日本人とは何か』

毎日数ページも進まないのですが、やっと蓮如一向一揆にたどり着きました。この先も読み進むには、上下2冊に分かれている本(新書ではなく単行本らしい)を手に入れるしかないような気がしています。

『江戸巷談 藤岡屋ばなし』あとすこしで終わります。なかなか興味ぶかい話が多かったのですが、その一端。

「男が子を生んだ?」p351  短い記事だが、当時も、自分を男と認識している女の子がいたらしいことが思われる。

「旗本次三男の不行跡」p349 直参でも次三男ともなると、グレルものが多い。遊びは覚える、小遣いはない。それで悪事に手を染める・・・・江戸期のような安定した社会だから奉行所もあり、悪事も目立つのでしょうが、それ以前の社会では、どんなだったのでしょうかね。人のやることは昔から変わらないでしょうから。(戦国時代は、兵隊だったでしょうから、江戸時代になって起こってきた問題でしょうか)

 

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庭の蠟梅がずいぶん花を開き始めた。ボタンやアジサイの新芽も膨らみ始めている。

 

‹中古›のパソコン

昨日届きました。早速、動かしてみました。

悪いところがあれば、一週間以内なら返却できる。・・・

 

スクリーンに、一点、気になる穴がある。

 

・・・それ以外は、問題なしのようだ。

 

というのも、何も映っていない時には、その点が光って気になるが、何かが写っていれば何処にあるのかも分からない、小さな疵だ。

 

パソコン本体の表面に目立った傷もなく、キーも全く剥げていない。

 

2016年6月に製造され、ここ1年は動かされていない。つまり5年ほど使われて、お蔵入りしていたものらしい。

まあ、パソコンの寿命は5年と言われるから、寿命が尽きている、賞味期限の過ぎた、パソコンということである。

修理されて第二の人生を歩み始めたというところであろう。

 

・・・ボクなども、胆嚢炎で緊急手術をした時点で、一度死んでいるようなものだから、似たような立場である。・・・一点の欠損どころではない、狭心症と心臓弁膜症を抱えている(医者からは普通の生活で何の問題も無いと言われているが)・・・

 

性能は、CPUはi5、メモリーは8ギガ。保証期間は3か月。

ボクはゲームはやらないし、動画の編集などもしないので、これで間に合う。

 

返却はしないで、使うことにした。

 

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ペルーに出かける前。盗まれても惜しくないもの、ということで、中古のパソコン(持ち運びやすい12インチ)と、ちゅうこのタブレットと、最安値のスマホSIMフリー)を持って、出かけた。

・・・それ以前にも、中古の車を乗っていたが・・・

・・・近頃は本も中古だし・・・

オレそのものがポンコツである。

 

何とかだましだましでも、長持ちさせないと、ね。

 

 

長持ちと言えば・・・昨日で歯医者通いは終了。これからは3か月に一度になる。歯磨きをしっかりやれば、すこし固いものもまだまだイケる。しかし、餅のような粘るものは、入れ歯を外さないと、食べられない。

だから、めったに食べない。

正月3ヶ日のお雑煮は、そういう意味で、久しぶりだったのでとても美味しかった。

 

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『両大戦間の世界』林健太郎 著 講談社学術文庫

去年だったか同著者の『ワイマール共和国』中公新書 を読んだ。すこし物足りないような気がしていたので、今回、これを読んでいる。

第一次世界大戦後の世界が、いろんな問題を解決してゆくのではなく、逆に蓄積していく様子が、分かりやすく描かれている。

 

 

 

 

 

迎春

春が待ち遠しい。

今年は、新しい年を迎えられた嬉しさもあるが、それ以上に

温かい春が、待ち遠しいですね。

 

初夢の話から:

苦痛の中で、場所を探している。しかしなかなか見つからない。

此処もダメだ。そこもダメだ。何処もダメだ。

そういう苦しい中で、目覚めた。

 

お腹が痛いほどになっていて、トイレを探していたのだ。

良かったなあ。気持ちよく放尿しなくて。

夢の中で気持ちよくなっていたら、明日は敷布団がなくなるところであった。

 

人生を夢に喩える。

いい夢を見て、一生を終える人が居る。苦しい夢を見続けて一生を終える人もいる。

まあ。仏教は、夢から覚める教えである。

覚めるというのは、急いでトイレに行かなければならぬことを知り、寝床から起きるようなものであろうか。

 

今年初めての夢としては幸先がよいのではないだろうか。

この歳になると、寝る時にオムツが必要になるかもしれない・・・まだその必要はないよ、と教えてくれているような夢ではないか。

 

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『私のロシア文学』読み終わりました。最後の章はすこし難しかったですね。スターリンについて、少しだけ教えられたような気がしますが。

 

井筒俊彦さんの『ロシア的人間』(中公文庫)が手元にある。ずいぶん古い本である(1989年)これも積読だったのだが、読んでみようか・・・

すこし視力が弱ってきているような気がするが、まだ読書に対する興味は失っていない。少しづつ・・・

序文に、昭和28年とあるから、最初に出版されたのは1953年である。・・・