2021-05-09から1日間の記事一覧

『一茶』

藤沢周平 (文春文庫) 半分をすこし過ぎたところである。知人の露光が野垂れ死にをし、いよいよ自分の身の振り方を真剣に考えなければならなくなってくる。 露光というのは、御家人であったが、家を出て、俳諧師としてそれこそ徘徊して路傍に倒れた。立派な…