2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

陶淵明 2

若い時、激しく盛んな意気に燃え、 剣を撫でて一人で諸方をあそびまわった。 遊んだのは近いところだろうなどと誰が言うか 西は張掖から東は幽州まで出かけた。 飢えた時には首陽山のワラビも食べた。 喉が渇いては、易水の水も飲んだ。 しかし自分を知って…

地紋彫り

キワ刀で真っすぐな溝を彫る練習を続けながら、地紋を彫るための下絵を書こうとしている。 地紋彫り。これが、渡されたコピーではよく分からないので・・・図書館から『彫刻刀で作る仏像』という本を借りてきて、読み始めた。 なかなか難しそうだ。 綺麗に彫…

陶淵明

二人の男がいる。一緒に住んでいたが、彼らのやることなすこと正反対。 一人はいつも酔っぱらっている。一人は年中覚めている。 酔っ払いと素面と、お互い笑っているが、お互いの言っていることは分かりあえない。 (素面の)くどくどと生真面目にいうことの…

『彫刻の部』

原則60歳以上を対象とした講座。これに参加した。昨日が初めてである。 どうやら、去年は、リモート講座になっていたようで、去年初めて参加した人の中には テキストを見てもよく分からないで、のちにDVDも送られてきたが・・・あまり進まなかった。今年が初…

『中国文学における孤独感』

斯波六郎 著 (岩波文庫) 陶淵明関連の本を探していたら、見つかった。 著者は、広島大学の先生だった方のようである(1894~1959)。原爆の体験者かも知れない。 名前は聞いたことがあったのだが、読むのは初めてである。 すごく読みやすい。が、内容は、ボ…

『山人考』

柳田国男さんの作品は、一部は『青空文庫』で読むことが出来る。 そこに「山の人生」はあるが、『山人考』はまだのようである。 私は、近頃は青空文庫はあまり見ていない。というのも、寝っ転がって読むのが好きなのだが、それには文庫が丁度いい。 以前久生…

『山の人生』

一応読みました。難しい。 読んですらすら納得するという本ではない。 が、ボクの子供の頃を思い出した。 薪取りの手伝いに山の中に入って行ったり(いっちょまえに背負子に2把ぐらい焚き付けを背負って帰った)、炭焼きをしているおじいさんのところに弁当…

『明治の文化』(岩波現代文庫)

第三章 放浪の求道者 というところまで読み進んだ。 幕末から明治20年ごろまでは、フランス革命のころに似ているのだろうな、と思わせられる。・・・フランスではやがてナポレオンが現れるのだが・・・日本は、天皇制の国家となり主権者は天皇一人というこ…

『遠野物語・山の人生』(岩波文庫)

『日本の歴史21 近代国家の出発』を読み終えて、同じ著者の『明治の文化』(岩波現代文庫)を読み始めた。そこに柳田国男さんのことが書かれていたので、こんどこそ読めるかもしれない!と思い、手に取っている。 柳田国男さんの書いたものに、今まで何回挑…

近代国家の出発

明治憲法の発布のところまで来た。ここまで来るのはなかなか大変だった。 狡兎死して良狗煮らるではないが、政敵がつぎつぎ脱落して・・・ どれだけの犠牲のうえに・・・ 秩父困民党事件(明治17 1884)のことは、四国お遍路をしようとしていた頃、いろんな…

梅雨入り

ずいぶん早い梅雨入りである。しかし、このジメジメした感じは確かにそう思わせる。 『日本の歴史21 近代国家の出発』を読み継ぐことになった。 自由民権運動の盛り上がりから、政府の弾圧、国家財産の国有化(天皇の財産へ)などなど、を読んでいると、当時…

『ひねくれ一茶』など

まだ100pあまり。あまり進まない。 眼のつけどころがこんなに違うんだなあ、と思いながら読み進んでいる。 たとえば、食いものの話がちょくちょく出てくる。たしかに裕福なところを回って俳句を教えていたのだから、当時の人はどんなものを食べて美味いと思…

田辺聖子『ひねくれ一茶』(講談社文庫)

を読み始めた。 分厚い本である。643p 藤沢周平の『一茶』が380pだったから、1.5倍。 落語を聞いているような感じと言ったらいいか 文章の中に、ふんだんに一茶の句が挿入されている・・・ 私は田辺聖子氏の本は初めてである。 慣れるのにすこし掛かりそうで…

藤沢周平『一茶』

読みました。 露光は、著者の創造した人物のようです。しかし、いかにも、という感じです。 一茶には空白の10年があるようです。その間、彼が何をしていたのか、調べても分からない。そこで、露光という、いかにも在りそうな人物が登場した。 「おらが春」…

『一茶』

藤沢周平 (文春文庫) 半分をすこし過ぎたところである。知人の露光が野垂れ死にをし、いよいよ自分の身の振り方を真剣に考えなければならなくなってくる。 露光というのは、御家人であったが、家を出て、俳諧師としてそれこそ徘徊して路傍に倒れた。立派な…

5月3日

戦前は、統帥権の問題で、ずいぶん苦しんだとモノの本で読んだことがある。 戦後は、憲法9条で苦しんでいる。 良かれと思っていたことが、時間の移り変わりの中で、手かせ足かせに変わってしまう、ということであろうか。 そのたびに、実情に合わせて変える…

『雲奔る』藤沢周平(中公文庫)

幕末の志士、雲井龍雄の伝記である。 半分ほど読んだところである。昨夜は、読んでいる途中で本を閉じ、寝たのだが、つづきが気になってあれこれ思っているうちに、目がさえてしまった。ボクは眠れないことなどほとんどないのだが・・・。 仕方なしに、寝床…