『その果てを知らず』 など

講談社 眉村卓著 まだ出て間もない本である。著者は去年亡くなったようだ。死後、書き溜めてあった原稿が本になったのだろうか・・・。それとも生前に完成した原稿が渡されていたものなのだろうか・・・ 借りていた本を返しに行って、たまたま・・・題名が目…

机の上に数個の石がある 以前その辺から拾ってきたものである。 手に取ってしげしげと眺めていると 思いのほか複雑である どうしたらこういう模様になるのか 砂粒を虫メガネで見た時のことを思い出した 砂粒も、多くのばあい単純ではなかった 形も色も組成も…

『佛教論』など

増谷文雄著 すこし古い本である。 借りてきたのは、この人の最初の頃の問題意識はどのあたりにあったのだろうか、ということであった。 【現実の仏教は一種の怪物と私は思う。一方においては素晴らしい人生の指導原理をそのなかに持ちながら、他方においては…

つづき かな

御詠歌のおばさんたちとの付き合いは長い。次々と年を取り、鬼籍に入り・・・いまは 最高齢が90ぐらいだろうか・・・私が住職になってから、たぶん晋山(住職になる)式の時、行列を先導する御詠歌の人たちを募集した。その時から参加した人がまだ残っている…

ヒザがガクガク

昨日は、以前住職をしていたお寺の「成道会法要」に随喜し(御詠歌のメンバーから顔を見せてくれという声があるから、と)その後、図書館に返却が遅れてしまった本を返しに行って・・・ ・・・午後、久しぶりに(やく10日ぶり)散歩を始めた。ところが、膝が…

無題

今回の接心には熱心に通ってくるお坊さんがいて、一人で坐ったのは、朝と晩だけでした。多い時は3人、あとは2人。 法事があったりお葬式があったり、年末の歳末助け合い托鉢があったりという中で、時間を作ってわざわざ出向いてきて坐るというのも奇特なこ…

お釈迦さまのこと

お釈迦さまのおさとりの様子は、『華厳経』の初めに詳しく描写されている。確かにそのようであったと思う。 しかし、お釈迦さまの最初の説法は、四聖諦である。また、縁起の理法である。これも確かなことであろう。 ただ、私などは、ここに大きな溝を感じて…

修行と聞くと引いてしまう人が多いだろうが・・・

修行について、書いてみよう。 ボクには、一般論は無理である。から、かなり偏っているかもしれない。というより、そもそも、修行に一般論などあるのだろうか。・・・ 修行というのはある特殊な、きわめて個人的な営みのような気がする。・・・修行に一定の…

「べつべつ解脱」と書くと

やはり「二の矢を放たない」ということを言わないといけないような。 ボクの知っている修行というのは、多くない。 一つが出来るようになって次、と思っていたら、その最初の一つが出来ないうちに年を取ってしまった、というような塩梅で。 「二の矢を放たな…

仏教書を読んでいると

昔のことをいろいろ思い出す。とくに阿含経典を読んで思いだすのは、 「オレってほんとうに頭悪いなあ」と。 人は、基礎教養を身につけて出発するものではないので、途中で何度も立ち止まり 後戻りし、別の方向に目を向けたり、あるいは、遠回りしていること…

散歩休んでばかりでは・・・

一向に体(足)の調子は良くならないだろう。 無理してでも、歩くようにしないと・・・ということで 少し早めに出かけたら、近所のおばさんに出会った。 彼女は約1時間歩くようだ。毎日の事である。 途中のお寺にお参りし、手を合わせるのが大好きだと言って…

いろいろ

散歩が余りできないのは、”普通に歩いていてアキレス腱を傷めた”記憶がよみがえるからである。 もう若くはないんだぞ、ということである。 それから、ときどき、膝に違和感を覚え、そこで立ち止まって足踏みをしたり・・・しばらく足踏み、するとまた歩ける…

『仏陀』

ヘルマン・オルテンベルク 初版1881年 帯に「ニーチェが読んで刺激されたブッダ論」とある。翻訳者には木村泰賢の名がある。ずいぶん久しぶりに聞く名前である。東京の「般若道場」で坐禅を始めた時、先輩から、つまらない本を読まないで「木村泰賢全集」を…

17日は将棋の日でした

こんな日あったのですね、というより、最近作られたのでしょうか 最初に、将棋の事。 私は3手先も好く読めない。・・・先生のKさんは、たいていは7手先ぐらいまで読んでいるようだ。だからまあ、大体勝てないはずなのだが。 先日は、序盤から有利に立ち、次…

『阿含経典』の周りをウロウロと。

当時の修行者の生き方は、托鉢で食を得る(その日の分はその日に頂く)わけだから、都市部では少し多くの修行者が生活できたが、田舎ではそれは難しかっただろう。托鉢しても何も布施してもらえない日も少なくなかったと思う。だから、 お釈迦さまの話を聞き…

故意ではないのだが嘘を書いてしまったようなので

訂正かたがた、言い訳など。 地獄の鬼など見ていない。・・・一年ぶりに思い出したので、曖昧だった。すこし鮮明に思い出したので、書くと; 麻酔から醒める時に、”痛み”が最初に目覚めたようだ。(まだ自分という意識も体の感覚も戻っていない。)それは、…

1年前、

確か今頃入院していたのであった。 急性胆嚢炎。 まあ、俗にいう胆石である。 たしか一年前にも書いたことだが、全身麻酔から醒める時、あんなことを経験するとは予想もしなかった。麻酔されるときは、このまま目が覚めなければいいのに、と思うほど、静かな…

『阿含経典』を読む

バラモン経典を読んでいるうちに、仏教の経典を読みたくなった。 若い時は、歯応えのある、難しいものを好んだのだが、近頃はやさしいものが好みだ。 というのも、近頃では、パンも少し堅すぎて、食パンもスープと一緒に食べる程である・・・パンよりも、ご…

『防衛のこと』

【この島の防衛の至難さから考えて、一発の弾ももたずに日本の防衛をなしうる魔術的な政治力だけが、今後の日本の首相になりうる唯一の条件ではあるまいか。】p96 これは昭和43年に司馬遼太郎が書いている言葉である。『司馬遼太郎全集68』から引用した。 …

『ターミネーター・ジェネシス』

この映画の最後のナレーションは「未来は決まっていない」 アメリカ大統領選挙の様子を伝えるWebニュースのタイトルを見ている限り、 「未来は決まっていない」と。 「平等化の方向へ歴史は動いている」、このトクヴィルの認識を間違っていないとボクなどは…

『柿の種』から

【「あらゆる結婚の儀式の中で、もっとも神聖で、もっとも サブライム(気高い)なものは、未開民族の間に今日でもまだ行われている略奪結婚のそれである。・・・ 近年まで、この風習が日本の片すみに残っていたが、惜しいことに、もうどこにも影をとどめな…

将棋は次回に

いろいろ雑談することが多くて、つい時間が無くなってしまった。 大阪都否決の事。菅さんの夏以降の様子。アメリカ大統領。アジア情勢。など 私はあまり知らないので、ほとんどが聞き役としてあれこれ質問して情報収集。 さて、やろうか、という話になった時…

いろいろ 2

ずいぶん間が空いてしまったが、2連勝である。 勝てるとは思っていなかったが。 Kさんに焦りがあったとしか思えない。 Kさんは得意の高美濃囲い。わたしは例によって矢倉。しかし矢倉を組ませてもらえなかった。端から攻められて・・・。飛車が狙われて・・…

いろいろ

日経Web版で『パクスなき世界』という特集をやっている。なかなか考えさせられ、面白い。 (残念ながら私は無料会員で月に10本しか読めないので、全部を読んでいるわけではない。) パクスなき世界、というのは、平和と秩序なき世界という意味らしいが、平和…

『日本史の黒幕』(中公文庫)

会田雄次・小松左京・山崎正和 懐かしい名前が並んでいるので、読み始めた・・・どうやら1978年の鼎談集である。 おそらく、黒子の編集者がいたと思うので、鼎談というより座談と言った方がいいのかも。 何故、いまごろ文庫になって出てきたのか、とちょっと…

昨日、

(きわめて個人的なことを記します) 先日亡くなったⅠさん宅に伺った。仏壇に手を合わせるためである。 私は原則縁のあった誰の所にも行かない。余りにも多すぎるし・・・すべて次の住職に任せることにしたからである。 ・・・親疎、どこで線を引いたらいい…

『殉死』文春文庫

昨日、借りている本を返しに行ったついでに借りてきた。司馬遼太郎氏の書かれたものである。170ページばかりの薄い本である。 軍神と仰がれた乃木将軍。先日読んだ『明治大正見聞史』には、ジャーナリストの目で見た、殉死前後の事が書かれてあった。多分こ…

今朝は温かい

布団を蹴飛ばしていましたね 早く目が覚めて、寝床の中で久しぶりに物思いに耽りました ”このままではマズいか?!” どういうことかというと、ここのところ、読書の意欲がわかない。 秋だというのに。 なんとなく、ダラダラと時間が過ぎてゆく。 ・・・いよ…

昨日の朝は少し冷えた

風呂で、久しぶりに近所の同年代のおじさんと一緒になった。 夜寒くては眠れない。といっていた。 とすると、昨夜寝る前に入って、今朝起きぬけにこうして入っているのかもしれない。温泉宿に泊まった時など、私も経験があるが、日常的には考えたことも無か…

『ジパング伝説』

コロンブスを誘った黄金の島 中公新書 2000年 大航海時代を開いた一人はコロンブスであろう。とするならば、 まぼろしのジパングは、時代を開くエネルギーの源。憧れ・垂涎の地であろう。 ページをパラパラとめくっていたところ、元寇はジパングの金を求めて…