人生の冬に差し掛かると、夜は長い。
草木も眠る丑三つ時、これが今だと何時ぐらいだろうか
2時か3時には目が覚めてしまい、ぼんやりした時間を過ごす
生きていることの諸相について考えると書くとさも立派そうだが
何、漠然と生きるって何だろうなあ、などと思う。
疲れ果ててぐっすり眠っている人が大半だろうが
病院のベッドで、個室ならば静かに、今の私のように
ぼんやり思うともなく思っている人もいるだろう
4人部屋や6人部屋なら、苦し気な息をしている隣人に悩まされているかもしれない
行住坐臥、それぞれの相に於いて、コロコロコロコロ転じるのが心の在り方だが
それを捕まえるというのはなかなか難しい
こういう風な真夜中の静かな時には、直ぐそばに感じられ、手が届きそうなのだが
おそらくこういう時が一番心と遠いところにいるのかもしれないとも思う。
心そのものを意識することなく動き回り働いている時が、充実して生きている時であり
今のようなときが、二つに分裂している時なのだろう
しかし、こういう分裂している時間を持つことが増えてきている
若い時にはあまりなかったような気がする
優劣を論じるのも愚かなことだが、こういう時間をラジオを聞いて過ごす気には
私はなれない。ま、ブログを書いているのだから似たようなものか。
いつもは朝までゴロゴロして(輾転反側して)淡い幸せの中で時を過ごす
布団の中にまで入ってくる寒さに凍えて目覚め、朝日の出るのを待つ
そういう日がなかったわけではないが、
今はしばしのぬるま湯の中の淡い幸せに浸っている・・・・
なかなか幸せとは感じられないが、そうに違いないのである