夢(の如し)

人生夢の如し、とか 如露亦如電 応作如是観 とか、過ぎてみれば、人生は夢を見ていたようだなあ、と振り返ることが多い。ボクも亦、同じような感想を持っている。

 

同じ夢なら、壮大な夢を見よう、とか、楽しい夢を見よう とか、思って、人生を歩んでいくのだろうが、振り返る時には、あの時ああすれば人生違った夢を見られたかもしれないなあ、などと後悔することが多いようだ。

しかし、もし、そのときそうしていたら、今まで見てきた夢は見られなかったことになるのだが・・・

 

一回限りの、やり直しの効かない、夢を見る。

 

ところが、ここに、この夢は無限に繰り返されることになるのではないか、と不安になった人が居る。同じ夢を、また、全く更の事として、歩む。そのことを全く知らない。

・・・それが本当なら、悪夢に違いない・・・

 

生き物が何億年も生きてきている。姿かたちは違っているが、本当のところ、やっていることと言えば、何をしているのだろうか・・・食べて寝て食べて寝て・・・

 

・・・・あるいは。何十億年か後に、地球は滅びる、しかし、また、どこかに、おなしような惑星が誕生し、同じような生き物が生まれ・・・・

 

心というのは、いろんな夢を紡ぐ。楽しい夢もあれば、悪夢もある。自分の歩みとともに展開する夢もあれば、寝床の中で見る夢もある。・・・・

 

ボクもまた、夢に囲まれて、夢を見てきたわけだが、本当に、夢のような・・・・