書き初め

といっても、メールの書き初めです。

 

ボクのように、すべてから引退し、《これからは終活》という自覚をもって、生きている者にとって、

本を読んだり、ブログを書いたりすることは、自分の楽しみであると同時に、この世との淡い繋がりでもある。

もう、悲しんでくれるような、あるいは悲しませるような、濃いつながりは、求めない。というのも、日々、それらを失ってゆくことが分かるからである。

 

昨日まで楽しく会話していた相手と、突然うまく会話が出来なくなるというのは、驚きと同時に、悲しみでもある。おそらく、それは相手には分からない。ふざけた奴だな、と思われたのだろうな・・・

そういう、うろたえるようなことが、断続的に起こる。

それこそ、まだら模様をなして起こるようである。・・・おかしくなっては、また、少し回復して、以前のように会話が成り立つ。・・・・

 

そういう中で、アキレス腱を傷めたり、肩こりが起こったり、指が攣ったり、少しづつ、肉体的にも衰えてゆく。

 

今までの仲間の前では、強がって、良いところを見せたいがそれも出来なくなる。

家族が居れば、それは避けては通れないだろうが、独り身なら、そこから遠ざかることは出来る。

 

ただ、すべてから身を引くと、ぼけてしまう可能性がありそうだ。だから、淡い繋がりだけは残しておこうと思うのだ。

歳をとってからでも、おしゃれをしないといけないとはよく言われる。それと同じで、ものを書くにも、他人を意識しないといけない。ま。ボクの書くものは、かなりいい加減だが、それでも、ボクなりの添削はしているつもりだ。

 

ブログは強がる必要はない。匿名だから、素直になれる。これが有難いところだ。

若い時には、別人格になってブログを書く、ということは大いにありそうだが、年を取ると、そういうエネルギーはもうない。

勿論、読み手が沢山居れば、頑張らなければならないような気にもなるが、読み手が少なければ、そういう外面を繕う必要はほとんどない。外面を繕わなければ、あまりヒトも寄ってこない・・・

それでいいのではないか。

 

手元にたくさん本があるが、昨日手にしたのは、『碧巌録大講座』『種の起原』それと詰め将棋の本であった。