嗚呼(ため息)

お昼を食していた時に、どうした弾みか、汁椀を落としてしまった。まだ口をつけたばかりの、いっぱい入った野菜スープ。

膝の上から、座布団の上から、畳の上から、本の上から・・・濃厚なスープをぶちまけてしまった。・・・・・

 

大慌てで、タオルやハンケチでふき取り、ティッシュペーパーでゴシゴシこすり・・・

 

ズボンや下着やタオルは洗濯した。しかし、座布団はどうにもならない。

本と畳が一番最初にふき取らなければならなかったので、後回しになってしまったのである。

燃えるゴミに出すことにした。

 

いつか、こういう日が来るだろうとは覚悟していたが・・・

特別な原因が思い当たらない。手が滑ったのだろうか・・・

たぶん、手をテーブルの角にぶつけてしまったのではないかと思うのだが・・・気が付いたら、茶碗が落ちていたのである。

 

・・・・・こういうことがあると、一気に歳をとったような気になるね。

気を取り直して、スープは勿体なかったが、この程度でよかったよ、と思うのだが・・・

 

多分、僅かの段差で躓いてしまうのと同じように、いつもと同じ高さのテーブルなのだが、それに手を引っ掛けてしまったのである。