『ダーウィンの「種の起源」』

ポプラ社 ジャネット・ブラウン著 長谷川真理子

 

よく纏まっている本である

表紙の裏に

「進化論」を高度な理論にまで高めた画期的な書「種の起源」誕生の経緯から、出版当時どのような賞賛と批判を受け、さらに今日に至るまで名著として輝きを放ち続けているのかを、わかりやすく解き明かす。

と書かれてある。この文は分かりやすいとは思わないが、本文の訳はとても分かりやすい。

前半は、ダーウィンの『種の起原』発表までの経緯。後半は、発表以後の反響、そして、『種の起原』とダーウィンの、その後の歴史の中での運命。

ダーウィンは、種の起原を発表してから、ほとんど死ぬまで、体調がすぐれなかったらしいが、西欧人の世界観をひっくり返してしまったのだから、そういうことなのでしょう。

ほとんど最後のページに、J・グールドの名前が出てきます。その2、3ページ前には、ドーキンスやD・モリスの名もある。懐かしかったですね。

 

ここ3年ほどの間に、生物の進化に関係する本を20冊近く読んできたような気がしますが、これで一応の区切りにしようと考えています。

・・・最後に「進化心理学」関係の本を覗いてみようかと思っています。この分野もまたダーウィンは、『人間の由来』で触れている。翌年『人間と動物における感情表現』という本を出しているようですが・・・翻訳はあるのかな

 

今は相当進んでいるのでしょう・・・難しくないといいのですが・・・・。

 

『長生き地獄』は、あれ以降ストップしています。近いうちに続きを読もうとは思いますが・・・

 

木々が芽吹いてきているのでしょう。ずいぶん赤みが増してきています・

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