鯉のぼりが見えない

明日から5月である。何か足りないと思っていたら、鯉のぼりがみえないのであった。

男の子が少ないのだろうか。それとも、これも”自粛”か。

 

『生命40億年全史』最初から斜め読みをしてきて・・・

P136

【かくしてエディアカラ世界の消滅とともに先カンブリア時代が終焉し、生命の歴史における新たな一歩が大きく踏み出され、二度と引き返すことのできない一線が越えられたのである。細胞共生は食物連鎖の関係と化し、がつがつと食らう貪欲さが生物界に導入された。生命の歴史のおいて、「牙と爪を血に染めた自然」というテニスンの有名な詩の一節があてはまる最初の時代をあげるとしたら、それは恐竜の時代でも、ましてや哺乳類の時代でもなく、このときこそがそうだろう。ことによると捕食という行為が始まったのは、それまでの協力関係が何かの拍子にねじれた結果だったかもしれない。ただし、その経緯を詳細に記録したものは残っていない。光合成を基調とする細菌と藻類との消極的な平和共存の時代は過ぎ、以後、地球上では常に力による序列が横行することになったのだ。】

 

食うものと食われるもの、追うものと追われるものが現れたのが、この時代。約5億5千年前である。それは、どこから現れたのか・・・生命の誕生が40億年前といわれ、光合成生命の誕生が35億年前と推測されている。それから長い長い植物の天下が続いていたのだが、ここに動物・捕食動物・搾取者が現れた。

 

ボクは長い間、農業でヒトが密集し、余剰生産物が生み出され、その結果、果てしない争いが起こるようになったと思っていた。しかし、それよりもはるか以前、動物の誕生そのものが、その始まりであったのだ。(おそらくは光合成生物・植物が地に満ちて、溢れ、場所の取り合い・押し合いが起こり・・・そこから捕食者が生まれてきたのであろう)

 

まだ7つか8つの頃、ケンカしなければならないことに、大いに疑問を起こしたものだったが、それは、こんなにも根深いものであるのだ。