『生命40億年全史』を読んでいて、不図、この言葉を思い出した。
30代の頃、何度も何度も、目にしたことばである。(歎異抄の中のことば)
・・・よく分からなかった、というべきだろう。
まだ、人類の誕生のところまでは読み進んでいない。やっと石炭紀(3億6千年前)である。しかし、読んでいて・・・「肉は美味い」ということを思い出した。
ヒトが直立歩行しただけでは、脳は発達しなかった。肉を食べるようになって、余分な栄養が摂取できるようになって初めて、脳が発達し始めたのである、と、どこかで読んだ記憶がある。
動物が動物を狩る・・・なんとも悲しい事であるが、それを美味いと感じる。・・・
業というしかない。
・・・・それにしても、なぜ、この読書でこんなことを考えているのだろうか
この本の著者、R・フォーティ氏の文体からこんな感想が出てくるのだろうか
今はよく分からない。
しかし、生き物はつくづく悲しいものだなあ、と。
ほんとうに、美しいものに溢れた中に生かされているのだが、一歩下がって振り返ると、そこには死体の山・・・
・・・美しいものに溢れた・・・と感じる。これと、肉を美味いと感じるのと、どれほどの隔たりがあるのだろうか。