『地球46億年全史』の後に読むつもりでいたのでしたが、寝転がって読むには新書の方がいいので、ついこちらに手が伸びてしまいました。
じつに面白かった。多くの仮説が展開されていて。
一番最後の方で、人間社会の未来に対して悲観的なことが述べられていますが、本文で展開されている過去の歴史に対する仮説そのものは、わくわくしながら読みました。
人類が登場するのは、本文最後の2ページ程です。
この本の途中にもありましたし、YouTubeのプレートテクトニクス関連映像を見てもそうですが・・・46億年とはどれぐらい???
想像もつかないのですが、映像では人が現れるとその一瞬後で終わります。
100年を一秒に換算すると、46億年というのは4600万秒・・・やく1年半。私が生まれて死ぬまでの100年が瞬きする間だとすると、お釈迦さままで30秒。46億年は一年半。
お釈迦さまの頃の事でも、ほとんど想像するしかないことを思えば、この本が、仮説に満ちているというのは、当然すぎることではあります。それでも、その仮説を支えているのがどうやら最新設備・科学機器と最高の知能集団らしいということを思うと、舞台は未来ではないのだが、良質のSFエンターテインメントを聞かされているような、楽しい読書でした。
この本のおかげで、そこらに落ちている石ころを眺めていても飽きないことに気づかせてもらいました。