今195ページ辺りを読んでいるのですが、
トマス・アクィナスについて、【1274年に彼が死ぬと弟子たちは先生の遺体から頭を切り離し、グツグツと煮込んでしまった。遺体を聖遺物として分け取りするためである。】
・・・・
インディ・ジョーンズに、よく聖遺物の話が出てきたが・・・
・・・インド旅行中に、あるお寺、お釈迦さまの舎利(たしか歯だった)を祭っているお寺で、合掌しながら頭の上にその仏舎利を翳してもらったことがあった。
この記述の少し前には、【聖者と目された人物で、五体完全のまま墓地で眠れる人は、まずいない・・・遺体はバラバラにされてしまう。・・・その遺体の一部を手に入れて「護符」のように肌身離さず身につけることによって、おそろしい神へのとりなしを頼もうとしたのである】
とある。
ヨハネの黙示録にでてくる「恐ろしい神」その好意を得たいという・・・
・・・・・・・・
亡くなった連れ合いの遺灰をペンダントにする人も居るらしいが・・・
・・・・・・・・
ボクは極めて抽象的なことを考えてきた人間なのだが、こういう具体的な行為のことを読むと、考えさせられます。
『ヨーロッパ中世』なかなか面白い本ですね。半分過ぎたあたりから俄然面白くなってきました。・・・今回も投げ出そうと何回か思いましたが・・・
多分最後まで行ける。