今日は散歩の途中買い物をするつもりはないし、気温の具合も歩きやすそうなので、図書館に立ち寄ることにした・・・そこで、リサイクル市にぶつかることは予想していなかった。
沢山本が並べてあるのに、見ている人は一人だけなので、私もゆっくり見させてもらうことにした。名前を記入し、検温し・・・
図書館の蔵書の中から、長い間読み手の現れないような本が並んでいた。『除籍』印が押してある。
誰にも貰ってもらえないと、どうなるのだろうか
昭和50年
ページを繰ってみたらパリパリ音がする。誰も開いたことがないのである。
確かに、小さな文字で見にくいが・・・
貰って帰った。
他の本と合わせて10冊ほど。もっと貰ってくださいな、と言われたが、置いておく場所がない。
幸田露伴は著作権が切れてから久しいので、「青空文庫」で読める作品も多いのだが。ちょっと寂しい。
預かっておいてもらって、車を取りに帰った。車の中で思ったことである:ボクの世代とともに、紙の本は廃れてしまうのかもしれないね。
『華氏496度』だったかな。いまはむかし。紙の燃える温度で、”焚書”を表現した映画があったが、何を図らんかな。自然に読み手がいなくなってしまう時代が来るとは。