『女と文明』 つづき

あれは25年ほど前だったろうか。檀家さんのところにお参りに行ったときに、息子さんが結婚したという話を聞いた。それは良かったですね、おめでとうございます!と言ったときに、すこし複雑そうであった。子どもはつくらないという約束をして結婚した、というのである。そうですか、でも、そのうち気が変わるかもしれませんから。と言ったのだが・・・気が変わらなかったようである。

 

今は当たり前になってきているのかもしれない。何しろ、どんどん人口が減っている。老人が死ぬだけではなく、新しい誕生が少ない。

 

梅棹氏はこういう未来を見ていたようである。

ローマ帝国も、繁栄の頂点に差し掛かった頃から、子どもが生まれなくなっていたという。男女平等が原因ばかりとも言えないような。

 

私も、20歳のころ、結婚しないつもりでいた。それは、明るい未来が思い描けなかったからであった。それが、40過ぎに結婚した。それは、住職になって、ひとりでお寺を守っていく自信が持てず、助っ人が欲しかったからであった。もう子供が出来る歳でもなかったし。

 

進化論を読んでいて、子孫を残せないのは負け組、という考えが絶対であるのを感じる。(この考え方は批判されそうなのだが・・・)

これを人間に当てはめて、人口を増やすことが出来るだろうか・・・かなり進化論ブームが続いたのだが、一向に子供の数は増えない。

どうやら、それは出来ない相談のようである。

 

『女と文明』かなり挑発的な文章が多い。これを読んだら、投書をしようという気になる人が多そうだ。実際沢山投書があったようだ。

ま、梅棹氏の手の平で踊った女性は多そうだ。

新説をつぎつぎ発表して、論争が得意な氏の事だから、予想どおりの展開ではあったのだろうが

それにしても、書かれていることは、的確なような気がする。

 

まだ途中なので、これから家庭・家はどうなってゆくのか、どうなってゆくと予想されているのか、気になるところではある。

氏の予想を現実は超えてしまったのか??

 

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やはり。ツバメはまったく見なくなりました。あれは海の上を長時間飛ぶために、水をたくさん飲んでいたのでしょうね。

セイタカアワダチソウが目立ち始めました。気温との関係でしょうか、日照時間との関係でしょうか。

わたしの鼻かぜ、治り始めたようです。きのう一日、おとなしくして、ごろごろしていました。ハチミツが効いたかな。