『明治大正見聞史』読み終わりました

解説の最後の方に、

著者はこの『見聞史』に強い愛着を持ち、戦後に「自費出版してでも出したい」と、あう人ごとに語り・・・しかし、実現しなかった。とある。昭和44年死去、87歳。

 

・・・実現したのは、死後10年近くたった1978年であった。

 

実名で出てくる人もあり、褒めているばかりではないので、そういうことになるのであろうか。・・・

「大震災後記」に書かれてある、流言飛語の記述など、どう読んでも、警察が先走って行動した記録のように読める。

これ一つだけでも、出版社が見つけにくかったのだろうか、などと考えてしまう。

 

・・・一貫して、なかなか冷めた眼で世相を観察しているように感じます。

 

・・・・・・

 

今日は部屋の片づけをした。もう使うことのない、お袈裟や衣、着物、足袋などを整理した。持って行って、後をとっている今の住職に上げようと思う。お袈裟はともかく、あとのものは要らないかもしれないが。・・・弟子になりたいというような者が現れた時に、当座の役には立つのではないかと思う。買いそろえるのは結構な出費になる。

 

ま。終活の一端である。

 

もうセミの声は聞こえない。数は少ないが、赤とんぼが地面に止まって羽を休めていて、近づく気配で飛び立つことがあった(陽が射していたので日向ぼっこかな)。みな、背中が赤い赤とんぼである。

近くに住んでいるスズメ、どうやら、一羽二羽減ってきているようで、近頃は三羽になってしまったようだ。・・・もう少し田んぼ近くに移動したものか。猫などに狙われたものか