【この島の防衛の至難さから考えて、一発の弾ももたずに日本の防衛をなしうる魔術的な政治力だけが、今後の日本の首相になりうる唯一の条件ではあるまいか。】p96
これは昭和43年に司馬遼太郎が書いている言葉である。『司馬遼太郎全集68』から引用した。
先の安倍首相など、この≪魔術的な政治力≫の持ち主に当たるのだろうか。
また、「一発の弾ももたずに」と書かれた50年前とは少し事情が変わってきている。・・・
・・・この魔術的な政治力が日本の首相の「唯一の」条件というのはどうだろうか。今も、今後も、そうなのだろうか。
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『殉死』を読む序でに、司馬さんの関連する随筆等を見ておこうと思い、この本を借りてきた。2008年に図書館に入った本だが、そうとう読まれている感じである。ページの間にビスケットのかけらなどが挟まっていないのは幸いである。
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『バラモン経典』も、面白く読んでいる。どこが、どのように、面白いか、書くべきかもしれないが、・・・・書くかどうかはもう少し読み進んでからにしようと思う。というのも、他人には(もし上手に書けたとしても)面白みが伝わらない可能性が大だから。これは一人で面白がっているしかないかな、と。
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