『地上最後の刑事』の周りを彷徨つく

小惑星の衝突が映画になったことがあった。たしか恐竜の絶滅も、小惑星の衝突が引き起こしたという説が有力だ。

・・・近頃でも、ソビエトの田舎に大きな火の玉が落ちる騒ぎがあった。

去年だったか、月と地球の間を数キロの大きさの小惑星が通過するとかというニュースがあったような・・・

まあ。確かに、こういう騒ぎが起こることはあるだろう。実際に、かなり近づかないと分からない、ということはあり得る。

かなりやばい奴が確実に地球に衝突する確率が高いというところが、事件の発端のようだ。徐々に確率が上がり・・・

 

ほとんどの人々はうわさ話で行動しているようだ。麻薬にのめり込み、自殺したり、あやしげな宗教に走ったり・・・警察官も、死ぬまでにやりたかったことをするために職を辞し・・・この主人公はまだ駆け出しの警官なのだが優秀なので刑事に抜擢される。

 

もう、携帯電話もつながりにくくなっている。ガソリンもなかなか手に入らない。

 

或る自殺死体と思われる死体が発見される。誰もが自殺で処理したい。なにしろ自殺が流行っているのだし、半年後には全員が死ぬことが分かっているのだから。

 

しかし、この新米刑事は、あこがれの刑事になったので、刑事らしいことをしようとする。

 

みんなは、このようなときに誰が殺人などをするか、と思う。だって、いまそんなことをすれば、刑務所の中で残りの人生を送ることになるのだから。

 

しかし、頭が軽い、状況に惑わされる者はともかく、いつもと同じように、淡々と行動する人も少なくない。この刑事のように。計画殺人の実行者のように・・・

 

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まあ。数パーセントの人が騒げば、みんなが騒いでいるように見えるだろう。淡々と日常生活を続けている人は、何も発信していないようなものだから。

たぶん、地球滅亡の時でも、騒ぐのは数パーセントかもしれないと思う。

しかし、それで大混乱になる。一台のトラックが雪道でスリップして道路を塞げば、数百台が立ち往生し、その救助活動にどれだけの人が動くことになるか、想像するとなんとなく分かる。

 

普段なら自分をフォローしてくれるはずの機関が、うまく回らない。そういう中での困難な捜査となる。・・・

 

やっと解決したと思ったら・・・刑事部は解散となり、かれは退職させられる・・・

 

これは衝突6か月前のことである。・・・続編に、衝突3か月前(ザカウントダウンシティー)があるらしい。どんな話になるのか、興味はあるが・・・。

 

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やっと。落ち着いて『ミリンダ王の問い』に取り掛かれそうである。