まいっか教

ずいぶん昔、10年以上前、仲良しのお坊さんが、自分の家内は「まいっか教」なのだと言ったことがある。

「ま、いいか」というのが口ぐせなのだと。

 

かなり大きなお寺さんで、まあ、納得である。

奥さんは、もともとは看護士さんだったので、おそらくは、几帳面な方だったのだろうと思うのだが、あまりの忙しさに、「ま、いいか」「また、いつか」というようになってきたのであろう。「明日できることは今日はしない」とも言っていたな。

 

ボクは、そのころは、宗旨替えはいかんな(わが宗門の教えは、即今だ)、などと思っていたのだが、近頃は、その奥さんの信者になりつつある。

「まあ、いいか」先がないのだから。

 

先ほど、1,000字余りも文章を書いたのだが、その文には主張がある(そりゃそうだ、書きたくて書いたのだから)、これはいただけない。・・・消そう。ということになった。・・・その文のままで「ま、いいか」とはならないで、そんなことを言わないでも「いいのでは」となった。

「ま、いっか」 どうせすぐ死ぬんだから、疲れることは言わないでも。

 

たしか、この前までは、間もなく死ぬんだから、今できることは明日に伸ばすな、と思っていたのである。

 

そうとう疲れてきたのだ。

・・・というより、一人だからだろう。

 

・・・・・・

 

雪は大したことも無く、今朝はお風呂まで下駄で大丈夫であった。

 

今日は成人の日。多くのところで中止だろうか・・・どうしても三密になるだろうから。

 

じっさい、昨日の初寄り、帰り際にお弁当とお茶と缶ビールを受け取ったのだが、そこでしばらく三密状態となった。それまでは、一時間半ほど、みなかなり注意して距離を取り、無駄口も控えていたのだが。

 

ま、いっか。すんだことだ。