いよいよ道具の準備などしなければならない
案内状に書かれた彫刻刀は、意外と高価である。3本で5,900円。
それで、20年近く仏像彫刻をしている知人に教えてもらうことにした。
そんな良いものを使う必要があるのか、と。
三木章の刃物が定評があるらしい。この知人は、三木章の彫刻刀を20本以上持っている。他の刀は使っていないようだ・・・同じのが二本あるからこれをあげようというので、一本貰ってきた。右キワ刀、12ミリ(切り出しナイフの小ぶりな感じ)。
この知人は、最初の一年はこの一本だけでやったという。それで、ボクも真似てみようと。
それで、帰宅してから検索してみたら・・・ビックリ。こんなにするのか!!!
自分で買えば、この一本で3,000円以上する。
・・・今度教えを受ける先生のお勧めの彫刻刀はむしろ安いくらいである。あるいは先生だから安く仕入れることが出来るのか。
・・・・
・・・確かに、いい道具を使うべきなのだろう。道楽なのだから。道楽でケチってはいけないように感じる。特に仏像を彫るのだからなあ・・・
しかし、先立つものが乏しく、古本などでも少しでも安く買っている身としては、考えてしまう。
本は、とりあえず『仏像彫刻のすすめ』松久朋琳著を注文した。勿論古本である。新本は3,000円。これではなかなか買えない。古本は送料込みで1,300円ほどである。
第一回の講習までに目を通しておこう・・・この松久氏は、20年ほど前に私が仏像を作ってもらった仏師さんの師匠らしい。
つらつら思うに、こんなにケチでは、ボクは、およそ道楽向きではないな。
まあ、それでもいいではないか。そういうことは。