梅雨入り

ずいぶん早い梅雨入りである。しかし、このジメジメした感じは確かにそう思わせる。

 

『日本の歴史21 近代国家の出発』を読み継ぐことになった。

自由民権運動の盛り上がりから、政府の弾圧、国家財産の国有化(天皇の財産へ)などなど、を読んでいると、当時の人たちの考えかたは、今とは大きく違うことが良くわかる。当時の政権側の人たち、足軽とか下級武士だった人が大半だろうと思うが、どうやら負けた奴は奴隷以下、と思っていたのではないだろうか。また、百姓町人は人にあらずと。ずいぶん酷いことをしている。生かさず殺さずより酷いのでは・・・

山田風太郎の北海道開拓をテーマにした本を読んだときには、完全なフィクションを読まされていると思ったのだが・・・あれ以上だったのかもしれない。

 

漫画で、「北斗の拳」というのが、昔あった(今はパチンコ屋の看板によくあるようだが)。あれも、酷い世界だなあ、と思ったものだが、明治辺りは似ているようだ。

 

・・・権力から遠いところに居るので、知らないだけなのかもしれないね。

・・・今も、権力に近づけば似ているのかも、ね

 

明治維新からしばらくは、裏側まで露骨に見えてしまった稀有な時代だったのかもしれません。なりふりに構っていられないようなところがあった。

命さえ失わなければ手足の一本ぐらい失ってもいいということだったのでしょう。

手足としては(私など当時生きていれば明らかにそうですから)堪らないですね。