近代国家の出発

明治憲法の発布のところまで来た。ここまで来るのはなかなか大変だった。

狡兎死して良狗煮らるではないが、政敵がつぎつぎ脱落して・・・

どれだけの犠牲のうえに・・・

 

秩父困民党事件(明治17 1884)のことは、四国お遍路をしようとしていた頃、いろんな霊場を回った人から、秩父音霊場巡りをしたときの話を聞き、そのとき、困民党事件の時の鉄砲跡などが残っているというような話を聞いたのだった。

ボク自身は霊場巡りをしようと思っていたというより、歩きながら考えたいと思っていたので、何処にどういういわれがあるとかということに関心は全くなかった。だから、四国お遍路途中で、一遍上人ゆかりの地を歩こうということも考えなかったし・・・あの時から、40年近く過ぎたのだが、ボクは今日まで困民党事件の経過を知らなかった。・・・

・・・行き詰ってどうしていいか分からないままに、黙々と歩いたのであった。

この本を読みながら、そういう、本の内容とは何の関係もない、個人的なことを思い出した。ほんと、一寸先が見えないような・・・それでも、食って寝て、やることをやっていることに気づくのはもう少し後(数年後)のことであった。

 

・・・・・・・

 

この本も、今日で読み終えるかな・・・なかなか勉強になった。先人に脱帽です