『明治の文化』(岩波現代文庫)

第三章 放浪の求道者 というところまで読み進んだ。

 

幕末から明治20年ごろまでは、フランス革命のころに似ているのだろうな、と思わせられる。・・・フランスではやがてナポレオンが現れるのだが・・・日本は、天皇制の国家となり主権者は天皇一人ということになり、自由は圧殺されて行く・・・

 

当時国民主権というのは夢であったが、手の届きそうな夢であったのだ

 

自主憲法の草案が、ほとんど朽ちかけている土蔵の中で発見される。その調査の中心にいたのが著者である。

その憲法の草案をつくる中心人物に焦点を合わせたのが、「放浪の求道者」なのだが・・・まったく何十年の間、埋もれてしまい・・・・そのまま消えてもおかしくなかったようである。

ほとんど無名の青年。その足跡をたどってゆく。

 

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久しぶりに「地球儀」を手に取りたくなった。

ときどきそういう気持ちになる。地球を想像するだけではダメだ。やはり目に見ないと。

そういう意味では、私は抽象的思考には向いていないようだ。

 

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この地球儀は、手に取ってくるくる回したり出来るので便利だ。北とか南とか固定していないのも好い。

 

地球儀を手に取って見ていると、 

散歩している時のように、いろいろな思いが流れてゆく。

 

今を肯定するしかないのだから、あの時点では、自由民権運動は危険思想であったのだろう・・・あの時点で、天皇制に移行しなかったら、世界はどう変わっていたのだろうか・・・

 

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