『山人考』

柳田国男さんの作品は、一部は『青空文庫』で読むことが出来る。

そこに「山の人生」はあるが、『山人考』はまだのようである。

 

私は、近頃は青空文庫はあまり見ていない。というのも、寝っ転がって読むのが好きなのだが、それには文庫が丁度いい。

以前久生十蘭(ひさおじゅうらん)の作品を幾つか読んだときに「青空文庫」のお世話になったが、近頃は開いていない。

 

さて。『山人考』は、公演の手稿のようである。柳田氏が「山人関連のあれこれ」を調べた動機とか一応の結論のようなものが書かれている。

なかなか面白いが、手品の種明かしのような感じがする。

「山の人生」の、疑問符だらけの話の方が、振り返ってみるに、印象深い。

 

水木しげるの紙芝居時代の「墓場の鬼太郎」に、テレビ時代の「ゲゲゲの鬼太郎」は遠く及ばないようなものだ。

・・・わからないところがいい。ということはあるような。

 

遠野物語』も読んでみよう。

 

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『昔話の本質』(ちくま学芸文庫)も少しづつ読んでいる。これは以前「グリム童話」を読んでいた時の関心の延長のような読書である。ちょっと真面目過ぎるような本であるが、ためになる。これもまた、種明かしのようなところのある本だ。

 

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ボクも、コロナワクチン無料接種の予約をした。姉に、心臓病の人は危ないよ、と言われて、その気になった。どうも痛いのは苦手で、渋々である。痛い思いをしたくない。

第一回目が7月。ということは第二回目は8月。まだだいぶ先だが、あっと言う間にその時が来るのだろう。今年ももう5月が過ぎようとしている。