近況です

「花菱文様」二つ目を彫り始めた。手が自在に動くかと思いきや、案に相違して、相変わらずもたもたしている。ちょっと残念ですが・・・こんなものなのでしょう。まだ、一週間ですから。

 (二つ目を彫り終わって思うこと:部分的にすこし深く彫りすぎたかな?全体を浅く彫る方が良いのではないか・・・3回目はそうしよう。)

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杜甫ノート」以前挫折した理由のようなものが朧気に思い出されてきた。

図書館で「杜甫詩注第一冊」を借りてきた。

この本が図書館に入ってからずいぶん経っているが、まだあまり借りた人は居ないようである。ボクが最初ということはないだろうが・・・・

 

ボクは、総序 を読みたいと思って借りたのだが、本文 も読み始めた。

 

"紈袴 餓死せず" が "絹のふんどし のたれ死にのためしなく" と訳されている。

ちょっと驚いた。・・・これが、正確な現代語訳で杜甫らしいところだとすれば、確かに美文調が主流の時代には受け入れられないだろうなあ・・・

 

この本は、素人には・・・根気が続かない。圧倒的な・・・執着というか粘っこさ。学者の重箱の隅をつつく様な探求心丸出し。・・・

家内に連れられて書道展に出かけたころのことを思い出した。このばあい、ちょっと違うと言えば違うが、似ていると言えば似ているとボクは思うのだが・・・執着というか執念というか我執というか、そういうモノに圧倒されるようで、疲れてしまったことを思い出したのである。

この詩注も、一字もおろそかにしないで、典故などを探っている。・・・白川静さんの漢字の蘊蓄を読んだときのことも思い出した。

 

確かに、陶淵明の詩を読んでいた時に、もう少し漢字についての説明が欲しいな、と思っていた。岩波文庫では物足りなかった。それで一海さんの本は面白かったのだが・・・この、吉川先生は、学者と素人の区別を全然意識していないようで、徹底的に読み込もうとしている。恐れ入った話である。・・・確かに20代の頃にはそれが吉川さんの書かれるものの魅力であったのだが

 

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妹の孫の写真が送られてきた。この前、といっても数か月前だが、将棋相手のKさんのお孫さんに会った。乳母車の中で笑っていたのだが・・・実にカワイイ。それを思い出した。あれは女の子だったな。これは男の子だ。やはり男の子はすこし違う。かわいいというよりは、いい顔をしているという感想だ。

まだ生まれたばかりで、目の焦点はあっていないようだ。顔の表情も作れないのだろう そこがいいのか?

 

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