雑感

第二回目のワクチン接種が近づいてきた。

さんざん迷ったが、受けることにした。

心臓に不安を抱える人は、急に血圧が上がったり、いろいろあるようだ。

それはボクにもあり、あまり気持ちのいいことではなかったが。

 

喉元過ぎれば熱さを忘れる、という言葉がある。これは普通は、文字通りの意味よりも、転化した意味、困っている時助けてもらった恩を忘れてしまう、というような、否定的な時に使われるようだが・・・

・・・あれほど不安だったのも、一週間ほどで平常に戻ると、後には何の痕跡もないので、ほとんど忘れてしまった。無理に思い出そうとしなければ・・・。それで、二回目も受けよう、という気になったようだ。

能天気というか、単純というか・・・。もう少し考えなければいけないような気もするが、ボクは昔から根に持つことが出来なかった(忘れっぽかった)から、仕方ないと言えば仕方ない。

 

今オリンピックで頑張っている人たちとはボクは全然違うと思う。まあ、同じような人ばっかりでは危険極まりないので・・・こんなことは、正規分布曲線のような分布をするのかも知れない。彼らは突出した上の方だとすると、ボクなどは突出した下の方で、何をやっても長続きしなかったのだが・・・。

 

案外忘れっぽいというのは、人口過密なところで揉まれているうちに、得た知恵なのかもしれない。過疎で、すべて自分の力で手に入れなければならないようなところでは、困ることになるだろうから。・・・まあ、目立たないように、という知恵。

とすれば、第二回目も受けるというのも、皆と同じにしようということか。

 

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昨日、彫刻の教室があった。今まで大部屋でわいわいがやがややっていたのだが、二つの教室に分かれて、先生は更に別の部屋。そこで一人10分未満の質疑ということになった。・・・自然、自分が教えを受けると、三々五々帰ることになる。

・・・次は、しばらくお休みになるかもしれないなあ・・・

10分というのは短かったが、個人指導は勉強になった。刀の使い方ひとつとっても。

先生に、ヒノキの材木が欲しいと言ったところ、先生が見本に持ち歩いていたヒノキの材をくれた。

 

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左 クスノキ  右 ヒノキ

 

クスノキには独特の癖がある。柔らかく削りやすいのだが、部分的に細かな細工が難しいようなところがある。ヒノキは堅そうだが、どうなのだろうか。木目が真っすぐに通り、実に素直な感じだ・・・脱線してあすなろの木のことなどを思う。田舎では山の境界のところによく植えられていた。葉はヒノキに似ているが、どうも上に伸びてゆく力がないような・・・。あすなろは、材木はよく使われていたが、どんな木目だったか、覚えていないね。当時は、そういうことには関心がなかったのだねえ。

仏像だって、そうだもの。

 

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坐禅をして、放下著(ほうげじゃく)などと長い間やっていたせいで、本来忘れっぽかったところが伸ばされたのかも知れない。