シガラミというのかなあ

リタイアし、静かに老後をおくる。

ところが、これが、簡単ではないかもしれない。

簡単なつもりであったが・・・・。

 

たしか藤沢周平の「残日録」だったかはそういう話ではなかったか。

政治家などが引退した後も、多大な影響力を発揮しているような例・・・

静かに暮らしているはずの、村の老人が、村を二分してしまいかねないような動きをする・・・

 

人は何かのきっかけで、のっぴきならないところに、徐々に入り込んでしまう。

最初はそれに気づかないが、ある時点で気づく。気づいて、しまったと思っても

もう巻き込まれている・・・抜けられない・・・

 

ボクの周りで、人の出入りが激しくなってきたと書いたが、・・・規模は小さいが

似たようなことに、巻き込まれてしまったのかも知れない。

・・・憂鬱だが、生きている限り、こういうこともあるということなのだろう。

なんとか、穏便にすり抜けたい、と思っているが・・・。

 

ボクは静かな、欠伸の出る人生が好きだ。影響力など欲しくない。

しかし、ボクにちょっとだけでも影響力を使ってほしい人が居れば、

・・・気づかずそこに足を入れれば、

欠伸はしていられない。

油断大敵である。

 

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今日は「本のリサイクル市」の日である。

将棋のKさんに一緒に行かないかと声を掛けたが、都合が悪いようだ。

それで、ボクが一人で出かけて、彼の分も見つけてきてあげる約束をした。

池波正太郎の作品」と面白い時代小説と。

ボクは、自分のためには、何か一冊、自分では買いそうもないような、しかし興味が湧きそうな本に出合いたいと思っている。

貰うばかりでは気が引けるので、先日、数冊だがリサイクル市のために小説を出した。面白く読んだが、Kさんには向かないだろう様な本である。

ボクは大体線を引いてしまうので、こういうところに出せる本はあまりないのだが、このときはたまたまかなり綺麗な本が手元にあった。

 

天気もよさそうである。