これが最後の墓参りかなあ
と思うと、しんみりしたものを感じる。
家内の墓参りの後で、愛犬の墓を参った。
この写真は、まだボクの元に来て日が浅い頃のものである。
彼らは猟犬として訓練されて落ちこぼれてしまったのだが、本人はまだ猟犬のつもりでいる。その性根を入れ替えて家庭犬にしなければならない。
ボクは心を鬼にして厳しくしつけを為直しはじめたのだが、いじめているとしか見えなかったらしく、家内は犬を連れて家出をしてしまうということがあった。
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ゴウンの写真は、彼がボクのいうことを聞くようになってまだ日が浅い頃。緊張した面持ちで写真に納まっている。
ナムは、厳しいしつけに堪えられないで、ボクの姿を見ると、あおむけになっておしっこをちびるようになってしまった。ボクは近づくことも出来なくなり、全くのお手上げ。家内がやさしく接して安心させたのであるが(何か月もかかったなあ)・・・この写真は、まだ、ボクに不安を抱いている頃のものである。
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あれやこれやを思い出しながらの墓参であった。
追記:ゴウンもナムも、ボクの所に来たときには、一歳半を過ぎていて、名前はなかった。何のしつけも受けていなかった。猟犬は群れで飼われていて名前もないらしい。それで、ボクが名前を付け、躾をはじめたのであった。
因みに、イヌの躾や訓練は一歳半まで。と言われているので、彼らにとっては厳しすぎたかもしれない。