『闘う文豪とナチス・ドイツ』

中公新書

これは、かなり前に読み始めて、途中で投げていた本である。

確か民主主義について考えていた頃、延長上に、独裁とか全体主義とかに関する本を読んだ。そのころ、この、トーマス・マンの亡命日記にかんする本も手に取ったのであった。

止めてしまったのは、簡単に言えば、難しすぎた。問題が大きすぎた、といって投げて好いわけではないのだが。

 

今回手に取って読み進めているのは、もう一度考えてみようということではなく、やはり最後まで読み通そう、途中で投げてはいけないと。同時進行だった『講演集 ドイツとドイツ人』(岩波文庫)も、引き続いて読もうと考えている。

 

実は、引っ越しの準備中なので、片づけをしている。

そこで読み止しの本が何冊か出てきた、ということなのだが。

 

あまり時間が残されていないのか、たっぷりあるのか。分からないが、一つ一つ、だ。

 

今日もいい天気になりそうだ。・・・昔関東地方に居たころは、朝方霜柱が立つような日でも、日中は、日向ぼっこをしていると、半そででいいような感じだった。ちょっと似ている。・・・近頃、どんよりした灰色の空はあまり見かけなくなった。

 

トーマス・マンをみていると、今、温暖化とか炭素排出とか真剣に議論している人たちのことを思う。おそらくこれが、私たちに欠けているところなのだろう。と。