『中国の歴史 魏晋南北朝』
ちょうど真ん中あたり。劉裕の生い立ちについて述べているところを読んでいる。
これを読んでいて、陶淵明のことを思い出した。
この本では、劉裕は、肯定的に書かれている。
北から逃れて来た貴族たちが南の低開発地域を牛耳っている。・・・そういう時代に、劉裕も北から落ちてきたものの末裔だが、貴族ではない。貧しい兵士から、たたきあげでのし上がった一介の武人である。
そういう者が力をつけてきた、そういう新しい時代の先駆者としてだろうか。
陶淵明の本では、劉裕は、油断のならない権力者として、どちらかと言えば否定的に書かれていたと記憶する。それは、陶淵明の目にはそう映っていたということか。
陶淵明の詩にはそうとう難解なものが有り、それには権力者とか時世の批判が込められている、と書かれていたような・・・
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根を詰めないようにしているので、遅々として進まないのだが、なかなか面白い。
ボクはこの本を、50年前に、一回最後まで読んだのだろうか???
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