『三国志』 11

第七冊に入る。第六冊で、曹操は魏王となり、荀攸が死ぬ。第七冊では、劉備が漢中王となる。

 

三国志』(中公新書)も読み進んでいるが・・・すこし難しいかな

こういう見方もあるのか、と思うと同時に、こっちの方が現実的な見方かも知れないとも思う。

ヒトは群れをつくる生き物だから、派閥のようなものが当然あるわけだし、対立もある。それは魏の内部だけではなく、劉備の周りでも起こっていたわけだろうし・・・。

劉備は法正を高い位置につけるのだが、それは孔明を、孔明一派を牽制するためということもあったと・・・。そうなのか!

法正というのは、(どうやらボクの記憶の中で、張松と勘違いしていた)権力を握ってから自分の敵を皆殺しにしたという人なのだが・・・

政権を確立・維持するためには蜀の名士集団を味方に付けなければならないので、こういう問題のある人物でも、有能ならば、目をつぶったということなのだろう。とは思っていたのだが、孔明一派を牽制する意味を持っていたとは、思いもしなかった。

 

・・・・・

 

デューラーの『ネーデルラント旅日記』『自伝と書簡』(岩波文庫)を手に入れた。昔持っていたのだが、どこかの時点で手放したものであるから、今回は、本文を読むためというより、たくさん載せられてあるスケッチとか銅版画とかを眺めるためである。

凱旋門木版画(自伝と書簡 p155)を見ていて、ペルーで見せられたペン画(かなり大きなものだったな)を思い出した。スペインのある教会を描いたものであったが、その細かいところまで精密に描かれているのに驚いた。(今の時代にもこういう手間のかかることをする人が居るんだ、と驚いたのであった)

 

ニーチェ』は難しすぎて、中断している。

自然科学関係の本が読みたくなり、まえに買っていた『量子力学のからくり』(ブルーバックス)を読み始めた。最後まで読めるかどうかは分からない。