読書中の本など

三国志演義関羽の死を目前に読むのを止めてしまっていたが、思い直して、読み始めた。自分よりも強いものに敗れるならともかく、毒矢を使われたり、計略で虜にされたり、裏切られたり、散々な目に遭って、最後は、首を切られる。

 

身を二つにされ、霊が宙をさ迷い、禅師の導きによって成仏する。

 

菅原道真の事を思い出した。菅原道真のことはほとんど何も知らないのだが、彼の死後、藤原家に不慮の死が相次いで、彼を神として祀ることになった経緯はこの前或る本で読んだ記憶がある。

関羽も似たようなもので;曹操は、沈香の香木で体を作り、呉の孫権から送られてきた頭とともに、王侯の礼をもって葬る。此のばあいは、霊の祟りを恐れたのではなく、三人の義兄弟の契りを恐れたのであるが・・・。

 

今ギャオで中国ドラマ『開封府』を見ているのだが(間もなく完結)ここにも、関羽が祀られている関帝廟が出てくる。侠の世界の守護神のようなものとなってゆくのだろう。確かに、ある意味ストイックな生き方には、その要素がありそうだ。

話は少しずれるのだが、『開封府』の主人公は、裁判官である。その裁判官が、公正であることを貫いてゆく過程で、世話になった親代わりのおばさんも、妻も甥っ子も失い、一人ぼっちになってしまう。また手足になって働いてくれた捕縛士(多分与力とか岡っ引きのようなモノ)も、去ってしまう。(彼らは後に戻ってくるのだが)

考えさせられるところではある。因みに、この裁判官は、大岡越前のモデルなのか、その逆か。あるいは、裁判官というのは、話題にすれば、みな似て来るものなのか。

 

・・・栄枯盛衰は世の習いとは言うが・・・。

 

読み止しの本がどんどん増えてきている。何とかしないといけないな

 

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白鳥を写した事もある