雑感

ツクツクボウシが鳴き始めました。これが鳴き始めると、夏休みの終りという感じです。・・・溜まっていた宿題をやらなければならないと思うのだが、暑くて、できない。結局遊んでしまう。今でも、その辛い感じが思い出されます。

 

此処では、ヒグラシの鳴き声がほとんど聞こえてこない。

アブラゼミは、一本の木の幹に数匹とまっているなどザラなのですが。

 

今日の予想では、体温ぐらいまで暑くなるらしい。

16日には地獄の釜の蓋が開く、というが。

部屋の中で、寝っ転がって読書と行きたいところだが、今日は

パソコンの画面を見ながら読書、ということになりそうである。

 

今、坂口安吾の『不連続殺人事件』を読んでいるところだが、これは、何度かテレビドラマで見たような気がする。似たような筋のモノが多いということなのかもしれない。

 

確か、池波正太郎は、あるところに人物を置くと、自然に動き出して、事件が起き、解決に動くというようなことを言っていたように記憶するが、安吾の場合は、時代ということがあるのかどうか分からないが、日本人ではなく、アメリカ人か何かが日本人のふりをして動いているような感じである。それとも、文士というのは、そういう人たちなのか。

かなり、日本人離れをしているというか、仮想空間の中で、劇を演じている、という雰囲気である。

作品の中に、エラリークイーンとかヴァンダイン、アガサクリスティーとか、ボクが子供の頃読んだ推理小説の作家の名前が出てくる。そういう人に対抗意識があったのだろうか。

つぎつぎ人が死んで、だれが犯人なのか、動機も分からず、見当もつかない。

どう展開してゆくのか。目が離せないのは、確かである。

 

今日中には読み終わるか。

 

・・・・・・・

 

随分前に書いた『薬師如来』のこと。台座を人に頼んで作ってもらうことになったと書いたことがありました。

その台座が完成して送られてきた。いい具合である。お薬師さんの本体は、もう20年も前に造られたものなので、色あせてきているが、台座はまだできたばかりだから、ヒノキの,淡いベージュ色。ちょっとバランスが取れていないようだが・・・。

眺めていると、いろんなことが思い出されてくる。お盆らしい思い出という奴だろう。合掌