『プラド美術館』を読んでいたら、『スペインを読む事典』でいろんな項目を検索したくなり・・・「ドン・キホーテ」関連項目を読んでいるうちに、
『ドン・キホーテ』を読みたくなった。
しかし、私は岩波文庫本で何回か挫折しているので(この本は私には難しすぎるのである。聖書の次に読まれている本と言われているのだが・・・)
どうしようかと迷っている。
それでウェブ検索して、抄訳は原則嫌いなのだが・・・
『丸かじりドン・キホーテ』(新潮文庫 中丸明)を手に入れることにした。
中丸氏は下ネタが多すぎて疑問の所もあるのだが、「ガルガンチュア」(渡辺一夫訳)の翻訳など、若い時に読んだ本(若い時、私は渡辺一夫さんの文章がとても好きだった。日本語の模範のように感じていた)も、それほど上品とは言えなかったこともあるから、(もともとドン・キホーテも上品ではないのかも。というのも、一番読まれているという聖書もそれほど上品ではないのでは???)
スペインにはいろいろ疑問があるのだが、あれほど富を収奪して、それは何処に消えてしまったのか。
というのも、スペインは今でも貧しい方のような気がするから。
宗教に関わると貧しくなってしまうのだろうか。僧侶だけでなく、一般人も。
まあ。素朴な疑問である。(得をするのは商人だけか・・・)
「ドン・キホーテ」は、自分も似ているなあ、と思うところもある。(おそらく、そう思う人は少なくないのではないだろうか)
禅語でよく色紙などに『夢』と書かれてある。夢の中で夢を説いている。とも言われたりする。
ボクも夢を見ていたのかな、と振り返ることがある。今、心臓を病んで、リタイア生活に入って、「それなりに面白かった」と思うけど。・・・今の姿も
夢の中でないとは言えないのでは???
家内の部屋に飾ってあったロシアの人形、入れ子構造になっている・・・
あれを思い出した。