バリャドリード大論争

空が面白い

バリャドリードの大論争について書いたものを探していたら、『アリストテレスアメリカインディアン』(岩波新書)がヒットした。それで、古本を手に入れようとしたのだが、すこし高価で・・・1974年発行(翻訳もので、原著は1959年発行)と古く、どうも絶版のようです。(復刻してほしいですが・・・そうすれば安くなる)

 

人ごみに出るのを躊躇していましたが、最寄りの図書館に出かけた。

新規にカードを作り、予約(この図書館にはなく、中央図書館にあるようなので)をして借りることにした。(絶版になるぐらいの本ですので、たぶんビスケットの欠片などは挟まっていないだろうから。)

 

翌日連絡があり、早速受け取りに出向いた。

かなり綺麗で、おそらく10人ぐらいしか借りたことがない様な・・・。

 

その日は天気が良く、図書館の周りを散歩してみる気になった。なにしろ初めての図書館だから。

 

秋晴れの空はキレイで、この日は、いわし雲が二つに綺麗に分かれていた。

珍しいので写真を撮ったのが、これである。

 

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まだ40ページほどしか読んでいないが、期待した通りの本のようだ。楽しみ。

 

追記  p56

【1550年。セブルベタ(当時のアリストテレス研究の第一人者)とラス・カサスがバリャドリで、遥か彼方のアメリカで行われる戦争の正邪について、またインディオアリストテレス思想を適用することの可否について、論争の火ぶたを切った。】

 

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負けた側の声は消えてしまって、なかなか聞こえてこないが・・・

 

ドン・キホーテは時代錯誤のスペインの姿なのかもしれない。一般人の生活が乱されて・・・ドン・キホーテは笑いものにされるのだが、それは後に(セルバンテスの時代に)スペインが笑いものにされていたということの写しなのか。

 

1550年のバリャドリードの大論争が時代を画するものだったのかも知れない。

ボクは、聞いたことはあったのかも知れないが、まったく耳に入らなかったまま、ここまで来たようだ。ラス・カサスの事は知っていたし、彼の本のことも知っていたのだが、ここにアリストテレスが絡んでいたとは・・・知らなかった。

 

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『丸かじり ドン・キホーテ』と『アリストテレスアメリカインディアン』を同時に読み進めることになる。

読み止しの本はもっとたくさんあるのだが・・・。

 

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好天が続き、散歩もしたい。