暗数とは何だろう、という疑問から題名に引かれて見始めました。暗数とは、数に暗い。要するに殺した数が分からない、殺人。大量殺人なのだが、死体が何処にあるのか分からないから、証拠集めが難しい。完全犯罪に限りなく近い。
面白いという表現は当たらないと思うが、途中で投げるわけにはゆかず
最後まで見ました。
こういう歪んだ考え方をしている、頭のいい犯人というのは、相手をする警察も大変だなあ、というのが第一番。
犯人役も好演していると言えます。刑事役も、肩の力が抜けていい役者です。
最後にテロップで、犯人は刑務所の中で自殺した、とありました。
刑務所の中では、般若心経を唱えたり、禅画を描いたりしていましたが
誰からも見放されて(それは彼自身の生き方から来るものでしょうが)
無期懲役という長い孤独に耐えられなかったということでしょうか。
・・・・・・・・・
『変種第二号』短編集です
たそがれの朝食
ゴールデン・マン
安定社会(これは『マイノリティ・リポート』で既読)
戦利船
火星潜入(これも『マイノリティ・リポート』で既読)
歴戦の勇士
奉仕するもの(今ここを読んでいます)
ジョンの世界
変種第二号
「ゴールデン・マン」は、映画「ネクスト」の原作らしいですが、言われてみないと分からないでしょうね。「え?そうなの??」という感じです。
「進化」ということでは、面白いですね。こういう環境の激変の時代ですから・・・前頭葉の退化とセットの進化、というのはなかなか面白い。当然あってもいい。
・・・・・・
読書月間ということで、本箱を眺めて、久しぶりに『東西交渉史論』(中公文庫)を読み始めた。確か二度目である。
数十ページを読んで;
文明の指標には、石器とか陶器とか文字記録とか、農耕とか、青銅器とか、いろいろあるが、大本(発祥)は一点なのか、複数なのか。その刺激は何だったのか。
気になるところです。
「二番じゃだめですか」
それは分からないが、一番最初はメソポタミア辺りなのかどうか・・・。
『世界史年表』を見ると、60万年ぐらい前に、旧石器時代が始まっている。たしかホモサピエンスがアフリカを出たのは10万年ほど前ではなかったのか(記憶は曖昧。もっと後かも知れない)
西アジアで農耕が開始されたのが、10万年ほど前。エジプトでは1万年ほど前。イランでは紀元前4,5千年。ギリシャでは紀元前3,4千年。トルキスタンでは紀元前3500から4000年。中国では紀元前2500から3000年。アメリカ大陸では紀元前2000年から2500年ごろ。明らかに、学問的には、一か所で起こって各方面へ伝わったと見ているようである。(ちなみに日本では紀元前300年ごろ)
農耕が始まると人口の集中が起こり、富の蓄積が起ころ。まあ。人間的活動の活発化の一つの原点と見られるから、重視されてきているのでしょう。
・・・・・・・