グールドの『神と科学は共存できるか?』を

やっと読み終わりました。読み始めたのは4月中旬でした。

(まだ読書の途中という本は沢山あります)

 

難しい内容で、もう一度読まなければいけないかもしれないのだが・・・

 

昨日のyahooニュースで、アメリカのある州で小学校の図書館から『聖書』を追放する動きが出てきている、という見出しを見た。とても子供には見せられないようなことが書かれているから、という理由らしい。

何かあれば必ず『聖書』に手を置いて、宣誓する国で、こういう議論が始まったというのはやはり注目される。

宗教の力が弱まりつつある兆候なのだろうか。〈革表紙の〉飾っておくだけの本ではなく、実際に多くの人が(一般書として)読む、そういう本になってきたという事なのだろうか。

 

その時代を生きている人が、どう考えているかということが、一番大事なんだとつくづく思う。

 

宗教の力が強く、科学的な思考を圧迫した時もあったが、科学的な思考が強く、宗教を抑えて、時代を悪い方へと導いた時もあった。お互いにお互いの領分を犯さないように出来ないものか。

特に、今の時代、科学的思考が圧倒的な優位に立ち、時の権力と結びついて、時代を悪い方へと導いているのではないか。

時の権力と結びつくというのは、研究には何しろお金がかかるから。 金を出してくれるところと結びつくのは必然であろう。

だから、宗教に代表される心の領分には科学はみだりに入り込まないという、そういう取り決めが必要だと感じていたのだろう。

 

特に、進化論は、ヒトラー政権に利用されて、宗教戦争をしのぐ惨禍を齎した。

これからますます、進化論(社会生物学、或いは進化心理学)はじめほとんどの科学的成果は権力を補強するものとして働くと予想される。AIなんか、権力の道具で済めばいいのだが・・・

 

グールドは左翼系の学者と思われていたらしい。ぼくはそういうことは全く知らなかったのだが、聞けばそうかもしれないと思う。しかし、本人は政治にかかわっていたのだろうか。レッテルは外から貼り付けられるので、本人とは関係ないかもしれない。

 

ドーキンスは、911以降の世界を見て、自分は無神論者だと名乗りを上げたらしい。

 

まとまりのないことを書き散らしました。謝々