むかし、斉の国に金(きん)がほしくてならない男がいた。ある晴れた朝、ちゃんとした服装をして市場に出かけてゆき、金を売買する商人のところにゆくと、すきをみていきなりそこにあった金をひっつかんで、逃げ出した。役人が追っかけて、その男をひっつか…
生身の生き物は、善悪の彼岸に生きる。 人間もまた、例外ではあり得ない。 しかし、頭のある人間は、善悪を考えざるを得ない。 こういうことが、忘れられてしまう、というか、言葉には、モノを切り刻む働きがあり、言葉を操っているうちに、言葉に操られてし…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。