2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『放てば手にみてり』

ソクラテスを読んでいて、頭の中に、この言葉が浮かび、消えない。 どういうことだろうか。全然関係ないと思うのだが・・・ この言葉は、道元禅師の書かれた『弁道話』の最初の方にある。しかし、ボクはもうそういうことは忘れてしまったので、頭の中に浮か…

『ソクラテスの弁明』おわりました  11/26・27・28追加

内容については、最初に藤沢令夫さんの「哲学の源流プラトン」という文章があり、よく纏まっていると思います。 ですから、私はいつも通り、内容の紹介は省略して、勝手な感想を記すことにします。 『ゴルギアス』 最初はゴルギアス相手に問答をしているのだ…

『ソクラテスの弁明』つづき

自分は神からアテネに遣わされたアブのようなものである、という言葉が『弁明』にあるが、 『ゴルギアス』を読んでいると、確かになあ、と思わされる。うるさい奴や こいつは話し相手になりそうだと目星を付けると・・・目星を付けられた方は災難やな・・・…

『ソクラテスの弁明』(中公クラシックス)

何度目だろうか。5度目?6度目? 最初は、高校一年生の時だ。確か「倫理社会」の夏休み宿題であった。 衝撃であった。昨日まで漫画を読んでいた身には難し過ぎた。頭を殴られたような衝撃で、よく分からなかったが、わからないまま一応最後まで読んだ。そん…

P.I.Meena 型破り調査員の事件簿

インドの ドラマである。コルカタが舞台になっている。 なつかしい感じがする。ボクが見たコルカタよりすこし綺麗なところだが。 舞台の一部を見てきたというだけで、風俗から何から、興味深く見ていられる。 行ったことがあり、一部知っているというだけで…

『陶淵明伝』吉川幸次郎著(中公文庫)

読むのは3度か4度か やはり、よく書かれている。詩を読むというよりは、詩をとおして 陶淵明の伝記を探っているという感じである。 同時代の権力者劉裕とその周辺の人物と、陶淵明の関係などが縦軸になって 話は進む。 『始めて鎮軍参軍となり、曲阿を経し…

固窮の節

この言葉の元になった話は: 孔子さまが数人の弟子を連れて、諸国遊説の旅に出た。その途中で 何度も難儀に遭うのだが、その最大の難。 軍隊に包囲されて、一週間ほど兵糧攻めにあうということがあった。 そのとき、弟子たちは立ち上がるのも困難なほど衰弱…

『中国文学における孤独感』斯波六郎著

こちらが面白くて、ついついこちらを先に読んでしまう。 斯波さんは六朝文学がご専門だったようで、陶淵明の詩注も出しているようです。 詩の中に表現されている孤独感ですから、すこし違うといえば違うかもしれない。ただ、だんだん時代が下るにしたがって…

『陶淵明詩解』鈴木虎雄訳注

ここんところ殺伐としたものばかり読んでいたので、本当に久しぶりで陶淵明の詩を眺めたくなった。 同時に『中国文学における孤独感』斯波六郎著(岩波文庫)も、読み始めた。これは2021年5月に一度読んだものだが、また手に取っている。斯波さんは、自分の…

『文明と戦争』

第一部 過去200万年間の戦争 を読みました。 ルソーの考え方の否定にそうとう紙数を使っている。これは意外でした。 面白いと思ったのは、ネアンデルタール人などよりも、はるかに腕力が劣っていたことが現生人類の生き残りに深く関係していると考えているこ…

『文明と戦争』再挑戦

決して読みやすい本ではない。今回も最後まで行けないかもしれない。 ボクは、決してホッブス主義ではないのだけれど、人類は国家を超えた『怪物リヴァイアサン』を必要としているし、飼いならさなければならないということには賛成である。 インターネット…

上野で会った画家

ボクの手元には油絵の小さな作品が一点あるだけだったのだが、先日彼から少し前の個展のパンフレットを送ってきた。(おそらくは、最近はコロナもあり、絵本を書いて"描いて”いるようだし、個展を開いていないのだろう。) 数枚写真に撮ったので此処に載せる…

昨日久しぶりに

電車で上野に行きました。 何か、外国に行ったようで、最初に駅で切符を買うことすら出来なかった。3台あるがどの機械を如何操作すれば切符が買えるものか 近くでスマホの画面を見ている女子高生にお願いして、助けてもらい やっと切符を買うことが出来た。…