『日本の歴史をよみなおす』

一応最後まで読みました。少し時間が掛かりました。

 

もともと歴史には詳しくないし、TVドラマなどではかなり以前から、大昔から海を中心に人々は生活していたらしいことをベースに話を展開していたと思うので、却って作者が「農本主義」にこだわるのが気になって、話に付いていきにくかったのだが、その業界(日本史の学会)の常識だったのか、と思ったのであった。

 

宗教、特に新興宗教をめぐって展開される話は、私にとっては、かなり新鮮である。私はお寺とはあまり関係のない関東生まれなので、お坊さんになってからも、関西の、お寺と檀家の関係などについては、かなり違和感を感じていたのだが、なるほどなあ、こういう歴史があるのか、と納得する部分が大きかった。曲がりなりにも、長い年月この世界(お寺の住職)で生きてきて、漠然と感じていたことを整理してもらったような感じすらある。

そういう意味では、第一部の方が、私には興味深かった。