今日午前中、友人が訪ねてきた。久しぶりである。
しばらく雑談をしていたら、共通の知人のことに話題が移って行った。
この、お盆の最中にＫさんが行方不明になったというのである。
１１日朝墓掃除に行くとか、畑に行くとか言って、鎌をもって出かけた。１０時ごろには帰ると言って出かけたのに、昼過ぎても帰らない。というので、部落の人たちが夕方からいくつかの場所を探した。
夜になっても見つからないので、翌日から、地区の消防隊員を中心に６０人態勢で捜索を開始した。ヘリが飛び、ドローンも飛んだという。警察犬も出て匂いを追ったらしいが・・・・
今年は、朝から３０℃を超える暑さであった。昼頃には３５℃を超えた、そういう中で探したが、終に見つからなかった。
・・・・行方不明になってから、７２時間を超えたところで捜索を打ち切り、それ以降は、家の人や知人が、心当たりを探している。
しかし、今日まで見つかっていないという。
私は１０年ほど前の似たような失踪を思い出した。あれも丁度お盆の頃の事であった。隣の集落の事だが、ある老人が墓参りに出かけたまま、消えてしまった。・・・・
その数年前にも別の集落で、失踪事件が起こっている。それも丁度お盆の頃のことである。
お盆の墓参りの時期に、ここ２０年ぐらいの間に、三件の失踪事件が起こっており、いずれも、何も発見されていない。
今の時代に、神隠しを信じる人は居ないだろうが、同じような時期に、墓参りとか墓掃除に出かけたまま、忽然と消えている・・・・
少し認知症の傾向が見られたという話だから、あるいは子供の頃遊びに行ったところにでも行ったのかもしれないということで、山の上の方までかなり広い地域を探したらしい。
身近な人たちは、何とも中途半端なところに、立ち止まることになってしまった。
この話を持ってきたＡ君は、自分の日課の散歩の範囲を広げたり、ふと思いついた場所に行ってみたりして、今でも気にかけているようだ。
