TAKE YOUR CHOICE

夏に、姪っ子が結婚したので、少しばかりのお祝い金を送った。そしたら、お礼のメールがあり、そこに彼氏の写真が添付してあった。ま、イケメンかな。

 

そして、しばらくして、このカタログが送られてきた。お返しのようだ。

 

自分で好きなものを選べ、という。選ぶのは面倒くさいのだが、しばらく眺めていた。

 

家内がなくなった時も、私はおばさんに商品カタログを送った。おばさんは高齢で欲しいものがないから、カタログだけを貰っておきます、という返事だったが、それでは丸まる店の収入になってしまいますよ、とは言わなかった。言いたかったが、欲しいものがない人に無理に選ばせることもないと思ったからである。

ま、ヒトは物で生きているのではない。心だから。

そのことを思い出した。

 

私は時々ページを捲っては、あれがいいかこれがいいかと、ま、ささやかな楽しみを持ったわけだが、最終的には、ワインセットを注文した。選ぶまでに、ほとんど三週間が過ぎていたかな。

 

私はアルコールは苦手である。しかし、結婚式に出席しなかった私としては、ワインで乾杯しようと考えたのである。

伝わるかどうかは分からないが、気持ちだから。