ビデオ『始皇帝 天下統一』 3

一応、全78話 見ました。字幕はそうとう気になりましたが、止めたり戻したりはしませんでした。全体的に、非常に面白かった。制作に14年を費やしたとか。

 

最後に滅ぼされるのは、楚と斉です。楚と斉からは、夫人を娶っている。そういうこともあり、いちばん近しい関係だったのでしょう。しかし、楚との戦いでは多くの楚の戦士が死に、10年後の、対秦の戦いの中心になったのは楚の人々でした。

封建制を完全にやめて、官僚体制(貴族制)を採用する。が、封建制が戦乱の世を齎したという始皇帝の考えは、殆ど理解されなかったのではないだろうか。

だから、後に、対秦の戦いが起こった時には、旧国王の復権がさけばれ、血縁のあるもの(平民に落とされていた)が探された。

 

戦闘の場面が多かったが、武器では、投石器はあれほどは使われていなかったのではないかと思うがどうなんだろうか。

この間も書いたのだが、都市(壁で守られた城塞)から離れると、ほとんどが不毛の大地か、草原のようで、当時の中国のそういう景色にまず驚かされた。

都市の内部も服装も、これが紀元前230年の事なのか、と。日本だと、平安時代(1,000年ごろ)ぐらいが似ているのだろうか

 

始皇帝の業績は人間が存在するかぎり、忘れられることは無いでしょう。

 

でも。一人だけが自由で、他のすべてが、身動きできないような狭い筒に押し込められた蛇状態というのでは、考えさせられてしまう。食えるようになり、争いが無くなったと言っても、そういう境遇に安住・満足できるわけもなく、とうぜん長続きするはずもない。

だが、度量衡が統一され、文字が統一され、いろんなモノが統一され、ひとつの中国という考えが貫くようになったのは、このときからであろうか

 

始皇帝は、永遠に続く帝国を作ったつもりだったようだが。