お地蔵様の頭部は完成できないまま、大黒さまに移った。
大黒さまは立体である。6方向からどう見えるか、頭に置いておかなくてはならない。
最初に、実物大の見本図を写して、その線に沿って彫り始める。
写すときに、いちいち寸法を測って手書きするのもいいが、トレーシングペーパーとカーボン紙とを使うことを勧められた。
最初手書きで進めたが・・・線の位置がズレているように感じ、心配になり、トレーシングペーパーを使って書き直してみた。やはりずれていた。・・・もちろんトレーシングペーパーが写している間にズレてしまった可能性もある・・・
紅松は柔らかく、彫りやすい。独特の匂いにも慣れてしまったようで気にならない。
写真は、横から見て粗削りできるところを済ましたところである。これから、上から見て、削るところに取り掛かる。
削るたびに下絵の線が消えてしまい・・・
お地蔵さんの頭部を未完成のまま中断した理由は、彫刻刀をもうすこし切れるように研がないとこの先は進められないと判断した。今はその力がない。
今回は、サイズの違う彫刻刀を買う必要が出てくるかもしれない
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随分秋らしくなってきた。今年の彼岸花はずいぶん鮮やかである。ススキも目立つようになってきている。セイタカアワダチソウも微かに黄色みを帯び始めている。
ツバメがたくさん飛んでいる。・・・間もなく南に移るのだろう・・・インドで見かけたがあの辺まで飛ぶのだろうか・・・・
・・・セミの声はずいぶん微かになってきた・・・