『史記列伝』 3

読むのが面白くて、書くのを忘れて、先へ進んでしまった。

いま

「刺客列伝 第二十六」を読んでいる。

 

取り上げられているのは秦関連の人物が多いのだが、全体的に秦の悪口が多いような気がする。これは、次の王朝の漢の司馬遷からは、当然のことなのかもしれない。・・・あるいは、秦に滅ぼされた国のことを書けば同じことなのだが、その悪口を控えているだけなのか。

 

(数日前に書いた秦の)張儀の脅しも、本当のところは、彼の論法は脅しだけではないような気がする・・・。蘇秦と同じく、主は”飴と鞭の論法”だったが、蘇秦の使わなかった”脅し”も張儀は使ったというような・・・

 

(秦の他国に対する)嘘も目に余るような・・・。しかし、嘘というのは、現在の与党の代議士も、圧倒的な数の優位を背景に、吐き放題であるから、圧倒的優位に立てば、何処にでも誰にでも、実際にあることなのだろう。

 

呂不韋列伝 第二十五」では、言いたい放題。小説よりも奇なり、という感じである。”秦の始皇帝の父親”は子蘇(のちの荘襄王)ではなく、呂不韋である、というのだが、話としては面白い。けれども、その同じところに、政(のちの始皇帝)は女が子蘇の元に来てから12か月後に生まれたとあるから、それでは間違いなく子蘇の子であろう。

予定日を2か月も過ぎて生まれるということは、全くないとは思わない(私の知り合いに26日過ぎという人が居るので)が、母にとっても子にとっても危険極まりないことと思う。

これは、始皇帝を貶めるための作為であろう。

 

「魯仲連・鄒陽列伝 第二十三」の魯仲連は、道元禅師お気に入りの人物だ。『隋聞記』のなかに出てきたと記憶する。

 

屈原・賈生列伝 第二十四」は、以前読んだときには気に入らなかったが、今回は共感を持って読んだ。とくに賈生は友達のような気がする。

 

読み進むうちに、十数か所に付箋を張り付けた。しかし、今は先を急いでいるので、これ以上書くのは省略します。

 

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今朝は寒い。相当冷え込んできています。部屋の中でも、15度を下回っている。

おそらく晴れているのでしょう。散歩日和になりそうです。