『ヴィティコー』

シュティフター最晩年の作品。騎士ヴィティコーを中心に、話は展開する。登場人物は600人余りとか・・・

 

ドイツ語圏以外では、この邦訳が初めての翻訳本であるという。シュティフターがマイナーな作家であるということなのだろうが・・・日本ではシュティフターが読まれているということでもあろう。全三冊。決して安い本ではない、専門書並みの値段である。それでも、私のように読みたがる人が居るということであろう。

 

寝転がって読むには文庫本が一番なのだが、これは文庫の2倍サイズの、350pあまりのハードカバー本。重くて扱いにくく・・・読みにくいので後回しにしていたが・・・・読み始めると止まらない。昨日は11時過ぎまで読んでしまった(いつもは9時半ごろ寝るのだが)

 

ま。私は楽観的な方で、その時が最適、あるいは唯一のチャンスと考えているのだが、面白い本に出合えた、と喜んでいる。もうすこし遅かったら、とてもこのカタカナの地名・人名にはついて行けなかった。また、もう少し若かったら、この緩やかな足取りの展開には焦れてしまったろう・・・

 

f:id:mumumyoyaku:20200823071453j:plain

 

・・・・・

 

イナゴが減り、バッタが増えてきたようだ。クマゼミの鳴き声が増えてきている。

散歩がずいぶん楽になってきた。手製のドリンクを持たないでもいいぐらいに。