『ヨーロッパ中世』一応読了ということで

内容豊富で、概観は止めた方がいいような・・・

『ヴィティコー』を読んで感じた疑問は全て氷解とまでは言えませんが、だいたい納得しました。シュティフターが、小説を書いているのではなく、歴史(物語)を書いていると言っているのも、まあ納得です。

 

例によって、(頭が弱いので)思いつくままに、ぶつぶつと、書きます。

 

ヨーロッパ中世は、フン族の大移動から始まる。そのフン族の大移動は、漢帝国の対匈奴戦争が引き起こしたようだ。玉突きというかドミノ倒しというか・・・

漢帝国匈奴の戦いは、鉄器文明が富の蓄積を可能にし、それを奪おうとして、始まったように思う。

 

ローマ帝国は、地中海周辺に展開されていたが、その北側の蛮族が次々移動して(させられて)新天地を求め、きらびやかな帝国に入っていく。それによって、(アリの一穴のように作用し)爛熟した帝国の崩壊が起こったようだ。

 

ヴィティコーが生きた12世紀は、国を持たない(持ったことのない)流浪集団が、国らしいものを作り上げてゆく時代のようだ。

そういう動きの始まりは、富の蓄積が可能になり、人口が増えたことにある。それが可能になったのは、鉄製の農機具が普及し、土を深く耕したり、森の木を切り倒し根を掘り起こしたり・・・土地の利用法が大きく改革されたことのようだ。

 

9世紀から11世紀の頃、中核都市の原形が作られて、つぎの13世紀になると、はっきり体裁が整ってくる。12世紀中期には、ケンブリッジ大学オクスフォード大学の中核になる、法律や神学の講義が盛んになっていたようだ。こういうところで育った人々が国家の形を整えてゆく・・・

 

ヴィティコーは、20歳のころまで修道院で生活し、ラテン語や一般教養、騎士のたしなみや武芸を教えられたようだが、彼が生きている間に、多分教育の中心は修道院から大学へ移っていく。

 

・・・激動の時代のようだ。・・・どうも、どの時代も激しく動いているような・・・「赤の女王」の支配する世界に生きていることをあらためて思う。

 

ぜんぜん書き足りないと思うが、これで終わります。

 

・・・・・・・

 

一気に気温が下がり、朝は寒いぐらい。もう窓を開けたまま寝るのは出来ないかも。

日中も30℃止まりのような。

短い秋の予感