読書中の本など    写真追加

『金属と日本人の歴史』を終え

(なかなか面白い。個人的には仏像、とくにあの大きな奈良の大仏や鎌倉の大仏に触れているところ。原料集めから制作まで、どうして作ったのか、当時の人の苦労や作り方の推理や、が興味深かった。ただ、制作に携わった人々の犠牲‹水銀中毒›や対策についても知りたい気持ちはあったのだが、それは何時か別の本で という事です)

『パンダの親指』に戻った。上巻の終りの方では

第一線の業績を残すような学者にはかなり保守的な考え方をする人が多くて、〈科学〉は必ずしも中立的なものではないようだ(かなり強い階級意識の持ち主が多く差別を助長する研究も少なくなかった)という話が続いていたのだが、

下巻に入ったら、突然、方向が変わった。

グールド氏の主張している【断続平衡説】の話が続く。

今西錦司さんの本を読んでいた頃を思い出した。今から4,50年前、雨だれが石を穿つような、ミミズが土壌を改良するような、日常が、着実に少しづつ変異を生むというダーウィンの考え方に対して;それでは小さな進化は説明できても大きな進化は説明できないのではないかという異が唱えられるようになってきた。今西さんなどの、突然一斉に変化するのだという考え方、グールドは急激に変化して種が確立して、それ以降長い間ほとんど変化しない(少しづつ変異するというのではなく)のだという考え方など・・・懐かしくなりました。

 

種の起原』も、第十一章 地理的分布 の途中で止まっていたのですが、また読み始めました。

 

いつまでに何をしなければならないということがありませんから、気楽と言えば気楽ですが・・・

ツツジが咲きました。ボタンの花も間もなく咲きそうです。