『芭蕉入門』

【 うぐひすや餅に糞する縁の先

 おもしろい。             】

 

面白い?・・・そうかなあ、気の毒な、と思ってしまう。・・・

似たようなことはあるよね。

面白い?・・・一水四見(同じ水が、立場が違えば違って見える)という事かな?ボクにはそうでも、他人にはまた別。

面白い?そっくりそのまま、で?まるごと?

 

何が面白いのか、よく分からないが、こうして、切り取って、目の前に見せてくれている。あれこれ考えて見るというのも、面白くないことはない。

 

今は、うぐひすではなく、ネコが、せっかく耕した家庭菜園に糞をしていく、情景の方が親しいかな。うぐひすには、腹は立たないが、ネコだとどうだろうか

 

 

この句はp50 「芭蕉俳句研究」にある。

 

ボクは、芭蕉に興味があるわけではない。ただたまに、幸田露伴を読みたくなる。今回は、たまたま、この小冊子を手に取った。何度目だろうか。

この前読んだときは、このあと、「西行詩集」を手に取ったのではなかったか。

露伴との出会いがなければ、ほとんど無縁の人たちである。

 

此の文庫はずいぶん以前に手に入れたものである。